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2018/09/26

【徹底解剖】定期購入を行うことが出来る全15のカートASPサービスとその選び方

定期購入を行うことが出来る全15のカートASPサービスとその選び方

 

2011年にアメリカで始まったと言われる「定期購入」という購入形態は、今や日本でも珍しいものではなくなってきた。化粧品やサプリなどの商品を中心に多くの商材で定期購入形式での販売が行われている。そしてここ最近では、その販売手法も多角化。2回目以降の購入回数に応じた割引サービスの導入や、条件に合致する顧客に対して別のサンプル商品を同梱しさらなる購入につなげる施策を付随させるなど、ライフタイムバリュー(LTV)を高めていく手法が各種生み出されてきている。EC事業者からすると定期購入をうまく活用できれば顧客の定着にも繋がり、安定した収入源にもなり得る。一方で販売手法の多角化に伴い、定期購入を行うことが出来るショッピングカートASPサービスも増え、その機能も充実の一途を辿っている。そこで今回は、定期購入を行うことが出来る全15のカートASPサービスをピックアップし、それぞれの特徴やサービスの選び方について考えていくeccLabの特集企画となる。

 

 

 

定期購入に関わる用語の定義

 

オンラインマーケティングの領域で「定期購入」と言っても様々な表現方法が乱立している。リピート通販、頒布会、単品通販、サブスクリプションコマースなど耳にしたことがある人も多いと思うが、それの違いを明確に理解している人はそれほど多くないのではないだろうか。

サービスの紹介に入る前に、まずここではそれらの用語の違いについて説明していく。

 

リピート通販

リピート通販とは、一度購入した同一の商品を繰り返し購入してもらうことを主軸とした、主に物販をオンラインで行う形態のこと。繰り返し購入してもらうために、2回目以降の購入に対して、割引を適用するなどの付加価値を付けることで、より長く購入してもらうサービスを実施するケースも多い。また、最近では、配送されるサイクルを顧客の意志で変更できるサービスも増えてきている。例えば、化粧品を1ヶ月間隔で申し込んでいたが、思ったよりも減らないので1.5ヶ月間隔に変更しようといったことだ。

 

頒布会

頒布会とは、申込みをすると、販売者から毎月など、一定の頻度で異なる野菜の詰め合わせが届く、といったような販売方法のことで、食料品の他、日本酒、ワインなどで行われることも多い。ユーザーが個別の商品を選択しなくとも、ソムリエが選ぶおススメの異なる商品が届くといった、受け取る際の楽しみが付加される点がメリットであるが、好みではない商品が届くかもしれないといったデメリットもあると言える。この頒布会も大きな意味ではリピート通販の一部と取り扱われることが多い。

 

単品通販

単品通販とは、リピート通販のうち、比較的利益率の高い自社製品などを1種類(もしくは関連する数種類)の商品を、繰り返し購入してもらう通信販売のこと。シャンプーやリンス、化粧品、美容系商品、サプリメント、飲料水などの販売を指す場合が多い。

 

サブスクリプションコマース

サブスクリプションコマースとは定額購入とも呼ばれ、一定の料金を支払うことで、主にサービスを受けることができる販売方法のこと。リピート購入と大きく異なる点は、物販ではなくサービスが提供されるケースが多く、また一定期間における利用料金があらかじめ設定されており、顧客の意志では変更できないという点と言える。昨今、サブスクリプションコマースは、様々な分野でサービス展開されている。2017年9月8日に人気ソーシャルゲーム『モンスターストライク』を提供するミクシィは、同ゲーム内において、月額480円の課金でよりゲームを有利に進められる『モンパス』というサービスを開始したが、これはサブスクリプションコマースの典型例である。Apple MusicやSpotify、Amazonプライム・ビデオなど、一定の月額料金で音楽や映画が聴き放題、観放題という形式も分かりやすい例と言えるであろう。

 

 

定期購入を行うことが出来る各サービスの比較

 

定期購入の浸透により定期購入で顧客を獲得する手法や、顧客に長期間商品の購入を継続してもらう手法、さらには別の商品を購入してもらう手法など、様々な新しい手法が開拓されている。そんな中、市場には定期購入を行うことが出来るカートASPサービスが15も存在している。しかしそれぞれのサービスの違いや特徴が分かりにくいのも事実だ。

そこで、ここではeccLabオリジナルの、全15サービスの価格・特徴などを網羅的に一覧化した「サービス概要の一覧比較」ファイルと、全サービスを規模とプラットフォームの出自の2軸でマッピングした「サービスマッピング」ファイルの2種類を用いて、どのような特徴があるのかを説明していく。

 

サービス概要の一覧比較

おすすめポイント

  • 定期購入を行うことが出来るカートサービスを全て網羅
  • 全サービスを価格、機能などの項目毎に比較
  • エクセルでの提供のため、並び替えや項目の削除などカスタマイズが可能

 

サービスマッピング

おすすめポイント

  • 2軸でマッピングしサービスの特徴把握が可能(※eccLab編集部による独自の判断による)
  • 全サービスを一目で把握


※サービス概要の一覧比較資料(エクセル版)とサービスマッピング資料(高解像度PDF版)のダウンロードはこちらから行えます。
比較資料をダウンロード

 

 

定期購入を行うことが出来るカートを比較してみると

EC事業支援サービスから派生して定期購入支援サービスに参入する企業が大半である。その中でも特に取り扱いが多いのが、化粧品やサプリメントといった美容品と、米や水などの重たい生活必需品である。当然のことながら、継続使用が前提とされている商品が対象となっている。

また、一概に定期購入サービスの導入と言っても、事業規模や導入プロセスの多寡などで向いているサービスは異なってくる。初期費用なし・月額10,000円未満で導入できるものから、月額100,000円を超えるものまで存在しているため、事前の下調べが重要だ。基本料金に含まれていない機能も多く存在し、いきなり収益を上げようとして様々な機能を追加すると、思いもよらない金額になってしまうこともある。導入の前に、どのくらいのスペックのサービスが妥当なのか、月額料金の中にはどんな機能が含まれているのかを確認することが大切だ。また、システムだけの提供ではなく、コンサルティングサービスを提供してくれている企業も増えてきている。

 

 

定期購入を行うことが出来る各サービスの紹介

 

それでは、定期購入を行うことが出来る代表的なカートサービスを見ていこう。

 

侍カート

株式会社FID

侍カート

侍カートは定期購入のできるカートシステムの中では豊富な機能を有するが、その反動として一番安価なASPプランでも初期費用100,000円、月額70,000円と他のサービスと比較しても高額であるといえる。しかしアクセス数や効果の分析機能は勿論、自動フォローメールの送信や、どの画面であってもアップセル機能する仕様もASPプランの中に組み込まれているため、「高額でもいいから、毎月決まった費用で豊富な機能が利用できるリピート通販を開始したい!」と思っている事業者にとってオススメのサービスだ。また、ECサイト側に登録なしでも購入可能なAmazon Payでの支払いを可能にすることで顧客の離脱を最小限に食い止めることに成功しているとのことなので、合わせて導入を検討したい。また、売上規模に応じて、カスタマイズが可能の仕組みを取り入れるなど、ASP以外にも、定期購入のノウハウを生かして、フルスクラッチまで対応できる点も特徴であると言える。また同社の「MOTENASU(モテナス)」という接客ツールを完全連携することによって、紙媒体でのクーポン出力が可能になったり、広告トラッキングなどの効果測定もすべて見れるようになっている。単に定期購入ができるカートシステムの提供ということだけではなく、マーケティングの支援を含め、販売コンサル事業も展開している点で、EC事業者にとって心強いパートナーになってくれることが期待できる。
侍カートの資料をダウンロード

 

 

たまごリピートnext

テモナ株式会社

侍カート

たまごリピートnextは、テモナ株式会社が運営する「たまごリピート」の後継版であり、2018年4月2日にリリースされたばかりのサービスである。年商100億円以上の事業者も視野に入れ、メール配信や帳簿の出力、CSV取り込みなどの機能は平均して20%以上もパフォーマンスが向上している。また、顧客管理にも力を入れ、従来のサービスでは散在していた顧客情報、購入履歴などを1つのページで閲覧できるようになり、業務の効率化にも繋がる。販売促進の部分では、ステップメールやセール・ポイント機能、セール販売といった機能と取り入れ、定期購入顧客の更なる固定化と、新規顧客の開拓の可能性を広げている。そもそも「たまごリピート」は、単品リピート通販に特化したショッピングカート付き通販システムで、2009年に「たまごカート」の名前でリリースされていたものが改名されたものであるが、単品リピート通販のノウハウをツールという形で最初に提供したサービスであると言える。
たまごリピートnextの資料をダウンロード

 

 

futureshop

株式会社フューチャーショップ

futureshop

futureshopの定期購入は、他社サービスとの連携のしやすさに定評がある。LTVラボ、カスタマーリングスとは連携可能となっており、LINEのセグメント配信にも対応している。一番安価なスタンダードプランで月額22,000円(商品登録数は50点まで)、30,000商品まで登録可能な月額81,000円のゴールドプランにも、月額オプション料金5,000円を追加することで、リピート通販に必要な機能が利用できるようになる。元々は総合通販向けのASPカートとしての利用者が多いが、初回割引、回数無制限などの基本的なリピート通販の機能や、スイーツ/食品系やワイン販売などでよく利用される頒布会の機能を装備しているので、オプション追加を導入する企業も多いようだ。定期購入の導入を検討している事業者にとっては、候補として検討すべきサービスの一つと言える。今後は、配送サイクルを変則的な期間でも対応できたり、会員がマイページで定期配送をスキップできるなどの機能が追加される予定とのことで、ますます期待できる。また、コスト抑制のために、APやCDNなどのインフラを1週間単位でスケール変更できる点も、受注時期に振り幅のある事業者にとっては嬉しいサービスだ。
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楽楽リピート

株式会社ネットショップ支援室

楽楽リピート

楽楽リピートは、2015年9月に株式会社ネットショップ支援室が開始したサービスである。カスタマイズのできないライトプランで初期費用49,800円、月額68,000円から、カスタマイズが可能な高スペックのサーバで運用を実現できるゴールドプランまでのラインナップがあり、こちらも侍カート同様、高価格帯のサブスクリプションECに分類できる。このサービスの強みは、同梱チラシからのリピート率の集計も可能だったりと、定期販売の管理機能が充実している点にあると言えよう。顧客が定期購入時に設定したデータ(数量、日数間隔、配達日時など)で自動受注処理、自動決済までも可能である。またLP一体型フォームとエントリーフォームの最適化により、顧客の離脱も回避できる。決済方法もクレジットカードや銀行振り込み、後払いは勿論、Amazon Payと楽天ペイ(オンライン決済)も使用可能である。UIの評価が高い点や、細かいところまで把握することのできる受注分析ツールは魅力的である。サイト内での商品検索やレコメンド表示、商品販売期間の設定といった機能が必要な場合は別途用意する必要があるので注意が必要だ。
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リピスト

株式会社PRECS

リピスト

リピストには定期購入通販に必要な基本的な機能は揃っている上、クレジットや銀行振り込みから後払い方式まで決済方法も豊富に存在している。また、Google Analyticsの導入も可能で、広告や売上などの分析も標準機能で行うことが出来る。LPフォームについては、スタンダードプランでは2ページまでが無料で追加料金15000円を支払うことで無制限になる。また、これよりも手軽に始められるライトプランというものも存在する(初期費用29,800円 月額14,800円)。しかしこのプランで無料でLPフォームを作成できるのは1ページだけとなっており、ステップメールの送信は出来ない。初めはライトプランから始めて、資金に余裕ができたらスタンダードプランに切り替えていくというのもありかもしれない。また、単にカートシステムの提供だけでなく、お客様の売上向上の為の支援をしてくれるコンサルティングサービスも展開しているので、単純にカートを導入するということだけではない安心感を得ることができる。
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その他サービス

aishipr
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定期購入サービスの選び方

 

それでは15もある定期購入が出来るショッピングカートASPサービスをどのように選んでいけばいいだろうか。選ぶ際に気を付けるべきポイントを考えていく。

 

コスト(初期費用/月額基本料)

いくらから、となっているサービスが多いのは月額費用以外にオプション機能による追加費用が必要なケースがあるため。利用したい機能全てでいくらかかるのかを含めて、どのような料金体系になっているのかを必ず確認しておきたい。ただカートASPサービス自体、利用料金は非常に低く設定されているため、大きな問題になるケースは少ないが、その総額が自社の売上規模に見合った料金なのかもしっかりシミュレーションしていく必要がある。

 

機能

どのサービスも基本的な機能は網羅されていると考えてよい。定期購入サービスで機能に差が出てくるのは主に決済サービス連携、物流サービス連携、解析・チューニング機能の3点だろう。自社がどのような決済・物流サービスを利用する前提なのかがまずは前提となる。その上でマーケティング的に重要な解析・チューニング機能については、どのような運用を行うのかをイメージした上で機能の確認をしっかりと行っていく必要がある。

 

得意な業界

どのサービスも全ての商材での活用が可能ではあるが、やはりそれぞれ得意な業界と言うものが存在する。導入事例などを確認の上、自社の商材の実績があるのかを確認し、実際のそのサイトを確認してどのような使われ方をしているのかまで確認することをおすすめする。

 

必要スペック

マッピングの縦軸に該当する部分だが、サービスのDB(データベース)などのインフラに依存する部分となる。実際に影響のある部分としては、登録可能な商品数、商品毎の登録画像数、想定トランザクション数、会員数、同時メール配信件数などだ。また、ピーク時の同時注文件数など気になる部分は事前に確認していく必要がある。

 

サポート体制

初めて利用するシステムの場合、困ったときにすぐに質問でき、すぐに解決できるのかどうかも、非常に大事な要素だ。ただどのサービスもサポート体制の充実をサイト上で謳っているため実際のところの判別は極めて難しい。FAQの充実度、問い合わせからのレスポンス時間、回答の的確さなど、実際にそのサービスを利用している知人などの評判を聞いてみるといいかもしれない。

 

※ここで紹介したサービスの選び方を丁寧に解説した資料のダウンロードはこちらから行えます。

 

 

「選び方ガイド」や「サービス比較資料」、更には各社の「サービス紹介資料」を参考に、市場に乱立する定期購入を行うことが出来るカートASPサービスの中から、皆さんの商材を皆さんの販売手法で販売していくために一番FITするサービスを見つけていってもらえたら幸いである。