GMOインターネットグループのGMOメイクショップ株式会社が提供するECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」は、2023年の年間流通額が過去最高を更新する3,153億円に達し、国内のECサイト構築SaaS業界において年間流通額が12年連続No.1となった。

 

 

流通額増加の背景と傾向

 

EC市場規模は、新型コロナウイルス感染拡大により2020年からの3年間で大きく成長し、特に2022年の日本国内の BtoCの市場規模は、前年比9.91%増の22.7兆円、BtoBにおいても前年比12.8%増の420.2 兆円に増加した。一方、BtoC-EC市場は2023年以降、落ち着きつつあるものの、現在もコロナ禍前を越える市場規模の拡大が続いている。

このような状況下で、GMOメイクショップは、BtoBのニーズにも迅速に対応しながら「makeshop byGMO」のバージョンアップを重ねることで、2023年は法人企業を中心に新たに1,748店舗増加し、サービス提供開始から20年で12,000店舗を突破した。

 

 

BtoB向けのサイトや会員制サイトが急成長

 

makeshop byGMO」における2023年のBtoB向けのサイトや会員制サイトは、前年比23%増の1,048億円となり、急速に成長している。これは、コロナ禍を経て企業間での非対面による受発注取引や、日本社会全体においてDX推進が行われ、これまで電話などで行われていた受発注業務がEC化されたことでBtoB向けサイトや会員制サイトの流通額が急速に拡大していることが影響している。特に、医療機関向けの薬などを販売する卸売サイトや、駐車場サービス券発注サイトなど、これまではチラシやカタログといったアナログな方法で販売していた業界がECに切り替えたことで、著しい成長を遂げた。

DX市場は今後も拡大が続くと予測されていることから、BtoB向けサイトや会員制サイトの成長が期待される。

 

 

越境ECが好調

 

また、2023年は「海外販売機能」の利用率も大きく成長し、海外販売額は前年比54%増、それに合わせて「海外販売機能」の導入店舗数も、前年比64%増と大幅に増加した。これらは2022年より加速した円安により、海外での販売価格が下がり海外での需要が高くなったことで、越境ECの好調に繋がったと考えられる。

 

 

今後の取り組み

 

makeshop byGMO」は、創業から20年目の節目となる2024年、累計の流通額が2兆5,007億円となった。この背景として、「makeshop byGMO」は、売上の増加に対応できる管理画面の機能強化や、のしや時間指定配送などの日本の商習慣に合わせた機能を追加し、さらにファッション、フード、雑貨などさまざまなジャンルのショップにも対応できるようにするなど、常に変化するニーズに迅速に対応し続けてきたことが挙げられる。

今後は、「次世代EC開発プロジェクト」の推進に注力し、EC事業者の売上拡大を支援するため、マーケティングデータの有効活用を促進するCRMツールの提供等、BtoBを含む多種多様なニーズに対応するため、オークション販売やレンタル・サブスク販売などの機能の提供も積極的に進めていく。

 

 

GMOメイクショップ株式会社について

 

GMOメイクショップはプラットフォーム事業とシステムインテグレーション事業を展開。プラットフォーム事業では、 EC構築支援から、ECマーケティング支援、EC運用受託や、EC領域における一気通貫の支援体制を整備している。また、12年連続で業界No.1のECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」をはじめ、上位版サービスとして、カスタマイズに対応する「GMOクラウドEC」も提供し、スタートアップから大規模ECまで、あらゆるビジネスのEC化をサポートしている。

今後もGMOメイクショップは、広範なEC領域において店舗が抱える様々な課題を解決できるよう、サービスの強化を図り、国内のEC市場の活性化に貢献していくとのこと。