【2018年版】越境EC関連データ総まとめ16選 | コラム | EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」
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越境EC
2018/05/07

【2018年版】越境EC関連データ総まとめ16選

越境EC関連データ総まとめ16選(2018年版)

ここ数年拡大基調が続いている越境EC。その名の通り消費者が国境を越えて海外のサイトから商品を買うことの総称を指すが、サイトの多言語化や決済方法のボーダレス化などが進み、多くのユーザーが利用を進めている。その結果、越境ECの市場規模は年々拡大しており、特に日本においては中国人やアメリカ人などの消費者向けに商品を売る事業が伸びている。そこで今回は、その越境ECについて、各所において公表されている市場規模、消費動向、中国越境EC市場、意識調査などのデータをまとめて紹介していく。

 

 

市場規模・売上高データ 3選

各国の越境EC市場規模データや、市場の動向・実態、成長予測など、越境EC市場に関する様々なデータが発表されている。

 

経済産業省

経済産業省は、年1回電子商取引に関する市場調査(最新版2018/4/25公開)を発表している。

 

経済産業省によるEC市場の調査は、1998年から毎年行われており、日本をはじめ米国や中国を中心としたEC市場規模や越境EC動向などについて、広くとりまとめている。

2018年度版の調査では、日本人がBtoC越境ECにおいて米国・中国から購入する総市場規模は2,570億円であった。逆に米国・中国がBtoC越境ECで日本から購入する総市場規模は2兆106億円と7.8倍も多くなっている。そのうち中国が1兆2,978億円、米国が7,128億円となっており、中国からの購入が非常に大きいことが分かる。

また、同レポートでは2021年までの越境EC市場規模予測や今後のトレンドについても触れられている。

 

ジェトロ(日本貿易振興機構)

EC市場に関して様々な調査を行なっているジェトロ(日本貿易振興機構)が公開した主要国・地域の越境EC(電子商取引)ー日本企業の海外販路拡大に向けてー(2017/12/20日公開)では、23の国・地域を対象に実施した調査を基に、日本機用の海外販路拡大に資する越境ECの現状を報告している。各国・地域の所得水準の向上、インターネットなどの普及、消費者の関心の高まりなどから、越境EC市場は拡大傾向にあるとしている。

 

アクセンチュア

アクセンチュアの発表したレポートGlobal Cross Border B2C e-Commerce Market 2020(2016/4公開)[※PDFへの直接リンクとなります]では、2020年の越境EC市場の予測について、まとめられている。レポートによると、越境EC(特に越境B2C市場)の年間成長スピードは、2015年から2020年までで27%を超えており、2020年の越境EC市場規模は9,940億ドル(約100兆円)に達するとみられている。また、アジアでの市場が最も大きくなると報告している。

 

 

消費動向データ 4選

越境EC市場が拡大している中で、どのような商品が売れているのかなど、消費者の動向についてまとめたデータが発表されている。

 

Google

Googleは世界の56の国と地域の消費者を対象にTNS Infratestと共同でアンケート調査を2014年~2017年にかけて実施。その結果をオンラインでGoogleコンシューマーバロメーターとして公表している。

少しデータは古い部分もあるが、世界各国の消費者の動向をグラフやデータ形式を自由に選択しながら閲覧できるため非常に有用なデータと言えよう。

 

トランスコスモス

トランスコスモス株式会社はアジア10都市オンラインショッピング利用動向調査2018(2018/4/11公開)を発表している。

このレポートでは東京を含むアジア10都市におけるソーシャルメディアの活用や新しいサービス、日本の商品の関心などを分析している。この中で日本商品については、安心感や高品質イメージがあり商品への関心は依然として非常に高いことが分かっている。

 

ジーリーメディアグループ

台湾・香港人向けの訪日観光情報サイトとして多大なユーザー数を有している「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を運営している株式会社ジーリーメディアグループが、台湾人・香港人3,275名を対象にweb上でECサイトでの買い物に関する調査(2017/10/17公開)を行い、結果を報告している。

調査では、50%以上の人が、日本旅行で手に入らないような「日本国内の通販商品」、「特定の地域限定の物産」であれば越境ECサイトで買いたいと答えていることがわかった。

 

ナビプラス

ナビプラスでは提供している越境EC支援サービス「BuySmartJapan」における海外消費動向レポート(2018/04/18公開)[※閲覧には登録が必要]を毎年公開。

国別の決済方法、注文金額などの購買傾向や、ユーザーの性別や年代別の購買傾向などをレポートではまとめている。

 

 

中国越境EC市場関連データ 6選

日本において越境ECというと中国向けを想起するケースが大部分となっているほどその市場の存在感は大きい。そのため、中国越境EC市場に特化したレポートも多く公表されている。

 

富士経済

株式会社富士経済は、中国向け越境EC市場を中心に調査を行い、中国向け越境EC市場の実態と今後 2016(2017/2/9公開)を発表している。商品、受注形態、販売エリアの市場動向を分析するとともに、中国の越境ECの市場規模は年々拡大しており、その傾向が続いていくと今後の方向性を予想している。

 

eMarketer

eMarketerは世界中の市場調査を取りまとめている。Product Safety Scandals in China Fuel Cross-Border Ecommerce(2017/3/31公開)では、越境ECの小売の売上高は2020年には15770億ドルに達するとの見込みだ。環境汚染などの食品安全スキャンダルにより、中国の消費者の外国の健康製品への需要は高まっているとし、外国から購入した製品の上位4項目に、牛乳や乳製品、健康製品が入っていることがわかっている。

 

みずほ総合研究所

みずほ総合研究所株式会社が発表した拡大する中国の電子商取引がもたらす商機と課題(2017/7/12公開)[※PDFへの直接リンクとなります]では、中国のEC市場の急拡大を背景に、日本企業参入の期待は高まっているが、情報不足、仕入れルートなどの課題が市場参入障壁となっていると指摘している。一方で、中国ECもハイエンド消費者層の取り込みや海外ECサイトとの競合などの課題を抱えているとしている。

 

バイドゥ(百度)

中国で検索エンジンやデータマーケティングサービスを提供するバイドゥは、訪日中国人の検索動向ランキング(2017/12/26公開)を発表している。

このレポートによると都市別ランキングでは「北海道」がランク外に落ちるものの、温泉ランキングではトップ3を北海道の温泉が占めるなど、キーワードによる興味がスモールワードに推移していることが明らかになっている。

 

インテージ

市場調査、マーケティングリサーチ等を行う株式会社インテージが発表したレポート(2017/12/20公開)では、中国人が日本を訪れた際のインバウンド消費やそのトレンドについてのデータを発表している。

このレポートでは主にインテージ独自のデータとしてドラッグストアでの免税品の販売金額推移データなどから中国人の消費動向の分析を行っている。

 

ヴァリューズ

データ分析サービスなどを提供するヴァリューズ社は中国での調査パネルを利用して中国人がどのような「きっかけ」でどのような「商品」を、どのような「プラットフォーム」で、日本の商品を購入しているのかの調査を実施。そのレポートの一部をeコマースコンバージョンラボ上で発表(2018/03/26公開)している。

 

 

意識調査関連データ 3選

越境ECについて消費者や国内EC出店者がどのような意識を持っているかについても調査レポートが公表されている。

 

ジェトロ(日本貿易振興機構)

ジェトロは越境EC市場規模の大きい中国の消費者の、各国の製品等への意識調査も行なっている。中国の消費者の日本製品等意識調査(2017/12/12公開)では、中国人消費者が購入したいと思う製品・サービスの設問で、全10カ国の選択肢の中、日本はすべてのジャンルで4位以内に入っており、また、デジタルカメラ、漫画・アニメの部門では首位であったことがわかった。

 

PayPal

PayPal Pte.Ltd.による越境ECグローバル調査2016(2017/3/22公開)では、オンラインショピング及び越境ECに関する消費者の行動、意識について世界32カ国の消費者を対象に調査している。

中国の越境ユーザーの購入先国は、日本と韓国が同率一位であり、アメリカの越境ユーザーの購入先国は中国が一位であった。また、中国、アメリカの両ユーザーともにグローバルプラットフォームでの購入を好むことがわかった。

 

eBay

企業の越境EC展開を支援するeBay Japanは、国内のEC出店者におけるECの海外展開意向に関する調査(2017/3/7公開)を実施した。

越境ECの出店意向度は大幅に増加しており、約7割が前向きに検討していることがわかった。また、越境EC出店者は、非出店者に比べ多数のサイトを同時運営している現状が明らかとなった。

また、eBay Japanは、国内における越境ECのイメージ及び浸透度についての調査(2016/4/5公開)も実施している。越境EC出店者の越境ECを始めたきっかけについてのアンケートでは、「日本では売れない商品が海外では売れる」という答えが最も多い結果となった。越境ECの非出店者は、越境ECに出店してみたいかという問いに対し、55.6%以上が「出店してみたい」、「やや出店してみたい」と答え、半数が前向きな考えを持っているようだ。

 

 

越境EC関連データから見るとまだまだ拡大基調は変わらず

 

2016~2018年の越境EC関連データについてピックアップしてきたが、どのデータでも越境EC市場は年々拡大している。そしてその拡大路線は今後もまだ続いていくとの予想が大勢を占めている。ただ、各国の消費者も越境ECに少しずつ慣れ始めてきており、徐々に売るためのテクニックや方法をしっかり考えて行かないと成果を生み出すのは難しくなっているのかもしれない。