越境ECをトータルで支援するZenGroup株式会社は当社の保有する海外ユーザーの購入データをもとに、消費動向を調査した。
データ公開の背景
現在、インバウンド需要の急速な回復に加え、円安による価格競争力の向上や、日本商品の質に対する海外からの信頼が増していることなど、さまざまな要因が重なり、日本商品の海外市場での需要がますます高まっている。このような状況を受けて、ZenGroupグループの保有する海外ユーザーの購入データをもとに、海外消費者の購買行動やニーズの調査をするに至った。
調査結果
最も購入件数の多かった分野は「プラスチックフィギュア」で、2位に「トレーディングカード」、3位が「ぬいぐるみ」という結果だった。また、10位以内に入っているものの特徴として、日本のアニメや漫画、ゲームは世界中で非常に人気が高く、それに関連する商品(プラスチックフィギュア、トレーディングカード、ぬいぐるみ、コミック・漫画、ゲームソフトなど)が、コレクターやファンの間で高い需要があることが分かった。さらに、多くの国で「CD」や「レコード」といった音楽関連商品がランクインしており、音楽や映像などのコンテンツが収録された物理的なメディアであるフィジカルメディアも一定数の需要があるようだった。
中古品の割合を年別に比較すると、「2021年10月~2022年09月の中古品割合は64.8%」、「2022年10月~2023年09月の中古品割合は73.9%」、「2023年10月~2024年09月の中古品割合は74.6%」となっており、3期間連続で出荷割合が増加していた。
中古品の需要が高まっている背景として、近年、途上国でも経済成長とともに生活水準が向上しており、これに伴い持続可能な生活がより認識されている。特にリサイクルやリユースは、資源の効率的な使用と環境負荷の軽減に直結するため、その重要性がさらに増している状況だ。また、日本の中古品は、何年も使用した後でも状態が非常に良いものが多くある他、日本製でなくても、日本人が使ったものは品質がよく、安心感があるため、需要があると考えられる。
出荷点数の上位割合を見てみると、最も多かったのは「アメリカ」で18.2%、次いで2位は「メキシコ」9.8%は、3位は「ウクライナ」6.7%だった。海外ユーザーからの「日本商品」の需要は高まりを見せており、2024年9月末時点で、ZenGroup株式会社の出荷実績は175の国と地域へ拡大している。
2023年10月から2024年9月にかけて、新規登録ユーザーは46万人超で、最も登録者の多い国は、アメリカ合衆国が11.1%で最多、続いてメキシコの4.5%、ポーランド4.3%が続いた。新規登録ユーザーの上位10か国には、北米と南米の国々だけでなく、タイ、台湾、インドネシアといったアジア、サウジアラビア、エジプトといった中東、ポーランド、トルコといったヨーロッパの国々も含まれている。
ZenGroup株式会社について
ZenGroup株式会社は、2014年に提供を開始した海外向け購入代行サービス「ZenMarket」をはじめ、海外向けサブスクリプションボックス「ZenPop」、越境ECモール「ZenPlus」、海外向けプロモーション支援サービス「ZenPromo」、集客支援型越境ECバナー「ZenLink」、クリエイティブエージェンシー「ZenStudio」を展開している。また、越境ECの販売からマーケティング、プロモーションまで幅広い分野でサポートしており、個別に提供するだけでなく、パッケージとして総合的に支援することも可能となっている。