オンライン・マーケットプレイス「eBay」への出店を通じ、日本セラーの越境ECを支援するイーベイ・ジャパン株式会社は、2022年度の10‐12月期間、および2022年の一年間に日本セラーから出品されたアイテムの販売動向を発表した。
カテゴリーランキングの調査結果
年間の取引額は女性向けのブランド品が1位に、時計・パーツ&アクセサリーが2位となり、昨年と同じ結果だった。一方、昨年の5位から3位に順位を上げたのはアニメアート&キャラクターグッズで、「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」、「呪術廻戦」など日本を代表するアニメの映画作品が2022年は相次いで海外でも大ヒットしたこともありフィギュアや関連グッズの売上が全体的に伸長した。
取引額TOP10のうち、前年比で大きく成長したカテゴリーでは1位に時計・パーツ&アクセサリー(前年比+45%)、2位に女性向けのブランド品(同+24%)と取引額ランキングと同じTOPながら順位が入れ替わっていた。また、2022年は円安の影響でハンドバッグや高級時計、ジュエリーなどが大きく売上を伸ばし、自動車パーツは国産スポーツカーの海外人気の高まりで純正部品の需要が加速したことで、第4四半期は+38%と成長率1位を記録、年間でも+23%と大きく躍進した。
カテゴリー別売れ筋・注目商品ランキングに対するコメント
今回の調査で売れ筋、または注目された「コレクティブルズカテゴリー」、「自動車パーツ・カメラカテゴリー」に対し、担当者がそれぞれコメントを発表した。
コレクティブルズカテゴリーの担当者は、「2022年第4四半期の前半は世界的なインフレによる節約傾向もありやや鈍化傾向だったが、11月後半から12月にかけて年末商戦に向けた出品点数強化やアニメグッズ・トレカ新商品発売の影響で全体的に大きく伸長した。特に12月は、日本を代表するアニメ商材が大きく盛り上がりを見せた。ホビー、トレカ、ゲームジャンルはeBayで展開した様々な施策・キャンペーンの影響により伸び続け、12月には2022年で一番多いアクティブセラー数を記録した。また、第4四半期中にはFIFAワールドカップが開催されたことで、日本からも海外で活躍する有名サッカー選手の希少性の高いトレカが盛り上がりを見せた。」と回答した。
一方、自動車パーツ・カメラカテゴリー担当者は、「国産スポーツカーの純正部品の人気が衰えず、2022年第4四半期では前年同期比+37.7%で伸び率1位、2022年の年間売上総額の前年比は+22.8%と加速的な伸びを見せている。中でも新品・中古問わず需要が高いパーツはヘッドライト、フォグランプ、テールライト等の電装部品で、「Hondaインテグラ タイプR」シリーズのテールランプは、国内ECサイトの2~3倍の価格で取引がされている。また、TOYO TIRESのオープンカントリーは大型SUV車両が普及している北米市場で、絶大な人気を博しているタイヤで、今年40周年を迎える本シリーズは今後もグローバルでの人気を落とさず、eBay上も活発に取引が行われることが予想される。」と述べた。
今後の予測
2023年の年初は、一旦は円高が進んだが、円安傾向はまだまだ続くと思われ、日本商品の競争力は第1四半期中は高いままであると予想している。他にも2023年は近年成熟してきた嗜好の多様化により、各カテゴリーで、熱狂的なファンに向けた商材の需要が、更に拡大していくとみられる。
eBay Inc.について
eBay Inc.は、1995年に米国カリフォルニア州サンノゼで創業されて以来、eBayは価値ある商品やユニークな商品が見つかる世界最大級のマーケットプレイスとして、活発な取引の場を提供し続けており、2022年は739億ドルを超える総取引額があった。