英国の消費者は、国外のeコマースサイトでのオンラインショッピングを非常に好む傾向にある。実際に彼らは、他のどの裕福な国々よりも国外のオンラインストアから多くの商品を購入している。英国消費者が最も多くの商品を購入するeコマース市場は以下の通りだ。

 

デジタル・パブリッシング・プラットフォームを提供するFinTech Futures社によれば、英国人がオンラインで購入した商品の約3/4(73%)は、英国内の小売業者が販売しているもの。残り16%はEU外諸国から、そして11%はEU内からの購入だという。

 

アメリカ、ドイツ、フランス、オランダとの関係

英国の消費者が買い物をする最大の国外マーケットとして、アメリカ、ドイツ、フランス、オランダが挙げられる。英国人の昨年におけるアメリカからの商品購入総額は、513億ユーロであった。FinTech Futureは、「イギリスとアメリカの貿易関係は、全世界においても最も価値のあるものの一つといえる。オンラインの分野においては、ファッション関連の商品が数多く販売されており、アメリカのファッション小売であるForever21Victoria’s Secret、またAmerican Apparelの商品は、英国の消費者に大変人気がある」とコメントしている。

 

2番目に人気なのはドイツで、英国の消費者はドイツのeコマースウェブサイトで413億ユーロを費やしたという。英国への総輸出額のうち、西ヨーロッパ諸国が10%以上を占めている。

 

フランスのファッションや香水、コスメを好む英国の消費者

FinTech Futures社によれば、「フランスは、英国への輸出において、他に類を見ないほどの高い利益をあげた」という。2017年には、フランスからイギリスへの輸出は23.8%増加した。オンライン輸出成長の主な要因は、好調なフランスのファッション産業の売上増加である。フランスの主要な高級衣料ブランドであるBalmainGivenchyVersaceなどが英国で最も人気を博しているのだ。そして、フランスの小売業者やブランドが販売する香水やコスメもまた、英国の消費者にとって根強い人気があることも事実である。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の2/12公開の記事を翻訳・補足したものです。