2016年、世界のEC市場規模は25兆ドル(約2,800兆円)を超えた。アクセンチュアのレポートによると、2015年から2020年まで、越境EC(特に越境B2Cビジネス)の年間成長スピードは27%を超えている。その結果、2020年の越境ECの市場規模は9,940億ドル(約100兆円)に達する見込みだ。
eMarketerのレポートによると、2011年から2016年までに、世界のオンライン小売市場規模は最初の8,600億ドルから1.9兆ドルまで増加、平均年間増加率は17.4%である。
スマートフォンとインターネットがさらに普及することで、2020年の世界のオンライン小売市場規模は4兆ドルまで達する見込みだ。小売全体に占める割合は7.4%から14.6%まで増加する見込みとなっている。
地域別に見てみよう。
ヨーロッパではECビジネスの開始が早かったこともあり、市場は既に成熟している。そのため2020年までそれほど大きな成長は見込まれていない。
2016年、アメリカのオンライン小売市場規模は3,710億ドル。前年比8.5%増。小売全体の8%を占めている。アメリカではおよそ80%のメーカーが自らのオンラインサイトを所有。また、60%の小企業、80%の中企業、90%の大企業はECビジネスを展開している。
アジア地域ではECビジネスの始まりがヨーロッパより遅いものの、ここ数年で急成長を見せており、ヨーロッパなど他の先行地域との差を縮めてきている。
世界で企業規模トップ10のEC企業のうち、中国企業が4社、日本企業が1社となっている。アリババは26.6%の市場シェアで世界トップとなっている。次はAmazon、eBay、JD(京東)、中国の小米、Suning(蘇寧)もトップ10の中に入っている。近年、中国、インド、マレーシアのオンライン小売の年間成長スピードは20%超。中国のオンライン小売市場規模は2013年から4年連続世界1となっている。
※当記事は中国メディア「Ebrun」の7/4公開の記事を翻訳・補足したものです。