SnapとHavas Media Network(フランスの総合広告代理店Havasのメディア部門)による新しい調査レポートは、ソーシャルメディアが「次世代」消費者の購買習慣に与える大きな影響を明らかにしている。
「Next Gen Social Commerce Playbook(次世代ソーシャルコマースプレイブック)」は、ソーシャルコマース分野において、ブランドがZ世代(13歳~23歳)およびミレニアル世代(24歳~34歳)といかに有意義につながることができるかを探っている。
その結果、Z世代とミレニアル世代の64%が過去1年間にソーシャルメディア経由で商品を購入し、88%が新製品を発見するためにソーシャルメディアを使用し、44%が検討および購入する商品を評価するためにソーシャルメディアを使用したことが明らかとなった。
特に英国では、次世代の買い物客の40%が、ソーシャルメディアアプリからサードパーティのウェブサイトに誘導された後、そこから直接製品を購入すると回答している。
その他の重要な調査結果は次のとおりだ。
・回答者の85%は、ダイレクトメッセージを送信したり、投稿にタグ付けしたり、ライブショッピングイベントに一緒に参加したりすることで、ショッピングジャーニーに友人や家族を含めている。
・次世代消費者の3分の1以上がAR(拡張現実)を利用しており、AR体験後に製品を購入する可能性は66%高くなっている。
・英国の高級品購入者の60%は、バーチャル試着機能が購入促進の鍵であると回答。
・買い物客の60%は、ソーシャルコマースでの発見から購入までのプロセスが、離脱の最大の原因であると回答。
・次世代消費者の81%が、買い物をより簡単かつパーソナルなものにするAIやチャットボットによる「ショッピングバディ(ショッピングアシスタント)」を使用している。
Snapのグローバル・エージェンシー・デベロップメント・マネージャーであるNadav Geft氏は、次のように述べている。「Snapでは、友人や家族がどのように購買決定に影響を与えるか身をもって体験してきた。Snapchat利用者の半数以上が、ショッピングの途中で友人に商品のメッセージや写真を送信しており、ブランドにとって、次世代に最も共感される体験を活用する大きなチャンスがある。最終的に真の影響力をもたらす真の関係の重要性が浮き彫りになっている」。
「Next Gen Social Commerce Playbook」は、英国、フランス、ドイツ、インド、メキシコ、アラブ首長国連邦、米国で実施された28,500件の調査から得られた知見を活用している。同報告書では、ソーシャルメディアは世界中で47億4,000万人ものユーザーを抱え、ソーシャルコマースは今年4,920億ドルを生み出すと推定している。
※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の7/19公開の記事を翻訳・補足したものです。