マーケティング担当者は、コマース機能を備えた2つの主要なソーシャルプラットフォームを通じて、顧客のショッピング体験を管理することが可能に。

 

クラウドベースのソーシャルメディア・ソフトウェアを提供するSprout Socialは、コマース向けカートサービス最大手Shopify、および、Facebook Shops(Facebook社が提供するオンラインストア開設サービス)との統合を発表した。消費者がソーシャル・プラットフォーム上で直接購入できるソーシャル・コマース市場規模は、米国だけでも360億ドル以上と推定され、2026年までに全世界で2兆ドル近くに膨らむと予想されている。

 

Sprout Socialは、ShopifyやFacebook Shopsとの新たな統合により、購入サイクル全体でパーソナライズされたメッセージを提供し、カスタマーサービスを含む顧客体験をサポートする。もちろん、ソーシャル・コマースがもたらす最大の価値は、ユーザーが購入時にクリックやスワイプをして別の画面に移動する必要がないため、購入サイクルの短縮をもたらす点である。

 

小売業者やその他のSprout Socialの顧客は、商品カタログや顧客の履歴データをソーシャルメディア体験にリンクさせることができるようになり、すでにソーシャル上で商品を発見していたり買い物をしたりしている顧客との、シームレスなインタラクションが可能になる。また、マーケティング担当者は、ソーシャルチャネルから寄せられる顧客サービスリクエストに、より効果的に対応できるようになる。

 

注目すべき理由:ソーシャル・コマースは、今後も成長が見込まれるカテゴリーだ。顧客がソーシャルプラットフォーム上のスポンサー付き投稿やソーシャル広告キャンペーンで商品を見つけているにもかかわらず、顧客の希望に反して、彼らをソーシャルから別の商品購入ウェブサイトに誘導することには、全く意味がないのである。

 

今年の初めに、YouTubeが動画内にショッピングバッグのアイコンが表示される、インフルエンサーとのパイロットプログラムを開始したことを考えると、マーケターがソーシャルメディア戦略をeコマース全体の攻撃の一部として考え始めるのは自然なことだろう。

 

※当記事は米国メディア「Mar Tech」の7/2公開の記事を翻訳・補足したものです。