発送代行・物流倉庫業者のマッチングサイト「一括.jp」が50・60代の男女100名を対象にアンケート調査を実施した。
調査結果
「過去3か月間で商品の購入に利用したチャンネル」を尋ねたところ、最も多かったのは、「オンライン通販(Amazon、楽天などECモール)」で、80.0%が利用していると回答していた。この結果からミドル世代においても、ECモールは広く浸透しており、検索性や価格比較、ポイント還元などが評価されていると考えられる。次いで多かったのは「実店舗(ショッピングモール・百貨店・スーパーなど)」の74.0%で、商品を手に取って選べる安心感や、生活動線上の利便性が継続的に支持されている様子がうかがえた。また、「公式オンラインショップ」も、「オンライン通販」や「実店舗」には及ばないものの、24.0%と一定の利用があり、メーカー直販に対する信頼も読み取れた。その一方で、「フリマ・オークションアプリ(メルカリなど)」は14.0%にとどまり、個人間取引には慎重な姿勢がうかがえた他、「宅配食品サービス」は9.0%、「テレビ・カタログ通販」も2.0%と低水準にとどまっていた。
「現在利用している物流・配送サービスについてどの程度満足しているか」と尋ねたところ、「満足していると回答したのは60.0%(「非常に満足している」の18.0%と「やや満足している」の42.0%の合計」)となっており、物流・配送サービスに評価を示している人が半数以上いた。次いで「普通」と回答した人が30.0%にのぼっており、不満はないものの、積極的な満足感も得られていないという中間的な評価も一定数あった。さらに、「やや不満を感じている」は2.0%と物流に対し不満に思っている人はほぼいないことが分かった。多くの人が配送サービスを利用している中、「配送サービスを利用していない(店舗購入のみのため)」は8.0%で、対面での購買を続ける人が一定数いることも確認された。
「もし物流・配送サービスが今より改善されるとしたら。特に改善してほしいことは何ですか?」と質問したところ、1位は「送料を安く(または無料に)してほしい」の46.0%で、物流サービスに対する基本的な満足度は一定水準にあるものの、コスト面への敏感さはミドル世代でも顕著であり、送料の高さが利用継続の妨げになっている可能性がうかがえた。2位は「置き配や受け取り方法の選択肢を増やしてほしい」で28.0%と、利便性に対するニーズの高さも明らかになった。この結果から、時間帯や再配達の制約を減らし、柔軟な受け取りができる環境を求める傾向が、年齢を問わず広がっていると考えられる。その反面、「特に改善してほしいことはない」と回答した人も29.0%にのぼっており、これは現状で満足している人が一定数おり、大きな不満は感じていないものの、改善への期待も限定的という安定志向が反映された結果といえる。
まとめ
今回の調査から見えたのは、ミドル世代が買い物や物流に求めているのは大きな革新や劇的な改善ではなく、「ちょっとした不便さ」や「小さな違和感」を取り除く「目立たない快適さ」なのかもしれない。そのため、物流・配送サービスが今後目指すべき方向性は、「不満を感じさせない」ことよりも、「不満を意識させない」暮らしに馴染む仕組み作りにあるといえる。
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