英国のオンライン買い物客は、小売り買い物(食料品を除く) の87%をオンラインで行うという。これは昨年度の80%と比較しておよそ9%の増加だ。

英国の郵便事業企業Royal Mailが調査したDelivery Mattersレポートによると、オンライン購入の増加は、コストパフォーマンスの追求が推進力となっているという。英国の消費者は、より安い価格でよりお買い得に商品を購入するために、オンラインでショッピングサイトや価格比較サイトをブラウジングし続けているのだ。

 

平均オンライン決済額は1件あたり38ユーロ

商品選択の幅がより広がったことに加えて、簡単に価格比較をできるようになったことが、英国顧客が実店舗で商品を購入せずにオンラインで購入する最も大きな理由となっている。英国オンライン購入者の平均決済額は、1件あたりおよそ38ユーロ。これは昨年の平均決済額42ユーロと比べると若干少ない。

 

夜はノートパソコンで、それ以外の時間はスマホで

英国のオンライン買い物客がオンラインショッピングをする際、通常、夜はノートパソコンを使用し、それ以外の時間はスマホの利用が増加していることがこの調査でわかった。今や英国人の78%が、旅行や通勤通学途中に、スマホを使用してオンラインショッピングをしている。

 

また、5分の1以上(22%)の消費者が、ソーシャルメディアで関連する投稿を見た後にその商品をオンラインで購入したことがあると回答。オンラインショッピングにおけるソーシャルネットワークの利用は、増加の傾向にある。こうした傾向が強い消費者は、特に若い世代(48%)の女性(29%)で、都市部在住者(38%)が多いという結果になった。

 

 

小売業者は常に変化する市場に対応すべき

「オンライン小売の成長とともに、コストパフォーマンスが容赦無く追求されるようになってきた。消費者が、より安い価格とお買い得情報をオンラインでチェックし続けることにより、オンラインでの消費額の割合が増加している。現に2年連続で増え続けているように」と話す、Royal Mailの広報担当者。「あらゆる規模の小売業者は、若い世代が牽引するオンラインショッピング行動のトレンドとともに、常に変化しつつあるデジタル情勢に確実に対応していく必要がある」と加えた。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の9/7公開の記事を翻訳・補足したものです。