世界5億人もの買い物客のオンライン行動を追跡する電子商取引向けクラウドサービスSalesforce Commerce CloudのQ2 2017 shopping indexは、デジタルコマースのあらゆる成長方法に注目。レポートによると、2017年の第二四半期のショッパーの支出は、モバイルサイト取引やソーシャルメディア取引まで、全面的に上昇を示しているという。具体的には、デジタルコマースは前年比14%上昇、小売販売のウェブサイトは6%上昇、オンライン買い物客の支出は8%上昇した。
デジタルコマースのモバイル取引のシェアは、第一四半期では前年比23%の上昇が見られ、57%に上昇。ソーシャルメディア取引のシェアは、前年比42%に成長し、モバイル取引の大部分の成長を牽引した。Salesforceが追跡したショッピング業界においては、アクティブアパレル(スポーツウェアブランド)が最も大きな成長を見せ、全体の成長のほぼ2倍だった。下落があったのは、高級アパレル業界のみだ。
2017年 第二四半期 業界別デジタルコマース成長率
「(消費者の)購買意欲は上昇を続けていて、ピークとなるホリデーシーズンのショッピングまで含めても、最高記録を更新しようとしている」と、Salesforce Commerce Cloudの消費者行動分析の責任者であるRick Kenny氏は言う。「全体的に見ると、20%に近い訪問者が購入するか、あるいは検索やカートへの商品の追加、チェックアウトの開始など、明確な購入の兆候を示している」と、今回の調査結果について自社のブログ記事で語った。
Salesforceによると、消費者の59%が過去3か月間にオンラインストアでショッピングをする際にモバイル端末を使ったという。一方でデスクトップがオンラインオーダー最大の55%のシェアを維持している。
2017年 第二四半期 端末別オンラインオーダーシェア率
Salesforceは、小売業者のオンライン総収入の29%がサイト内で商品を検索した訪問者に付随するものということも発見した。しかし検索機能の利用を伴うのは、訪問者の12%のみだ。
全体的に見ると、検索機能の利用とそこから発生した総収入の数字は、2015年度第二四半期から比較的平坦なままだ。
2017年 第二四半期 検索利用率と検索利用者による買い物総額
「デジタル業界の巨人AmazonとGoogleは、消費者が検索するように仕向けている。サイト検索は、消費者の為に絶対に必要で役に立つものである」と、Kenney氏はブログで語る。
さらに同氏は、小売業者とブランド企業は、3分野のオンラインショッピング経験に投資すべきだという。その分野とは、情報の見つけやすさ、個々人向けにカスタマイズするパーソナライゼーション、そしてブランドコネクションの3つだ
レポート全文はこちら>Salesforce Commerce Cloud’s Q2 2017 Shopping Index
※この記事は「Marketing Land」の8/8公開の記事を翻訳・補足したものです。