MMD研究所は、2020年10月31日~11月2日の期間で「コロナ禍での総合ECサイトに関する調査」を実施した。
全国の15~69歳男女10,000人を対象に、総合ECサイトの利用経験を聞いたところ、90.1%が総合ECサイトを利用したことがあると回答した。利用経験のある総合ECサイトは「Amazon」が69.7%で最も多く、次いで「楽天市場」が68.7%、「Yahoo!ショッピング」が46.9%となった。
次に、総合ECサイトを利用したことがある人に、メイン利用の総合ECサイトを聞いたところ、「楽天市場」が41.4%で最も多く、次いで「Amazon」が38.1%、「Yahoo!ショッピング」が13.0%となった。
コロナウイルス流行前後での総合ECサイト利用状況を聞いたところ、「4月以降、利用頻度が増えた」利用者は21.3%、「4月以降、利用開始した」利用者は4.8%となった。
また、コロナウイルス流行前後の総合ECサイト利用頻度を聞いたところ、3月以前は「2ヶ月に1回未満」が27.0%だったが、4月~7月は「2ヶ月に1回未満」の利用者はいないことがわかった。
次に、3月以前と8月~10月の期間を抜粋し、総合ECサイト利用頻度として最も多かった項目を性年代別で見ると、3月以前では、男性は10代のみ「2ヶ月に1回未満」で、20代・30代・40代・50代・60代は「月1回」となった。女性は全世代で「2ヶ月に1回未満」となった。
8月~10月では、男性10代は「2ヶ月に1回」、男性60代は「月2~3回」となり、3月以前と比べ増加した。
男性20~50代は3月以前から8~10月にかけて「月1回」と変化はなかった。女性10~50代が「月1回」、60代が「月2~3回」となり3月以前と比べ増加した。
総合ECサイト利用者のうち、4月以降に利用開始した人と利用頻度が増えた人に、それぞれ理由を聞いたところ、上位3サイトでは、Amazon利用者は「品揃えが豊富だから」、「商品が探しやすいから」、「商品が届くまでの期間が短いから」という声が大きかった。楽天市場利用者は「ポイントが貯まりやすいから」、「ポイントが使いやすいから」、「品揃えが豊富だから」となり、そして、Yahoo!ショッピング利用者は「品揃えが豊富だから」、「ポイントが使いやすいから」、「ポイントが貯まりやすいから」という声が大きかった。
総合ECサイトの利用上位3サイトAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの各メイン利用者に、総合ECサイトの関連サービスを利用しているか聞いたところ、Amazonは75.3%、楽天市場は93.6%、Yahoo!ショッピングは93.0%が関連サービス利用者であることがわかった。
また、関連サービス利用者に利用中のサービスを聞いたところ、Amazon利用者は「Amazonギフト券」が最も多く、次いで「Amazonポイント」、「Amazonプライム」となった。楽天市場利用者は「楽天ポイント」、「楽天カード」「楽天銀行」となった。Yahoo!ショッピング利用者は「Tポイント」、「PayPay」、「Yahoo!プレミアム」となった。