株式会社ジャストシステムマーケティングリサーチキャンプにおいて、「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年5月度)」を公開。5月のEC利用状況のほか、ECサイトから情報通知を受け取る方法で多いものや、Amazonの配送遅延に関する印象、友人におすすめしたいECサイトに関して明らかになった。

 

5月のEC利用状況、商品購入をした人は36.7%

5月にECを利用して商品を購入した人は36.7%で40代(46.0%)が最も多く、逆に最も少なかったのは10代(23.0%)であった。また、5月のEC利用者の合計購入金額に関しては1万円~5万円未満(31.9%)、千円~5千円未満(29.7%)、5千円~1万円未満(22.5%)がボリュームゾーンであった。

なお、5月における各ECアプリの利用状況より、Amazon(73.1%)、楽天市場(63.6%)、Yahoo!ショッピング(49.0%)を利用しているという人が多く3大ECサイト以外のECアプリに関しては「知らない」「利用したことがない」という人が合わせて約6割~7割であった。

 

利用しているECサイトからの通知方法で最も多いのはメルマガ(66.7%)

ユーザーがECサイトから新商品やキャンペーン情報などの通知を受け取る方法としてもっとも多くの回答を得たのは、メルマガであり年代別に見ても10代以外の全ての年代で最も多い回答であった。なお、10代の回答として最も多かったのはアプリのプッシュ通知とSNSが同率で44.7%だ。

さらに、最も商品購入に繋がっていると思う通知方法を一つ選択してもらったところ、メールマガジン(46.6%)、あてはまるものはない(21.1%)、SNS(11.0%)が続いた。メルマガが他の方法と大きく差をつけているものの、10代~30代に関してはメールマガジンとSNSを選択した人の割合は大差ない。

ここでSNSに焦点を絞ってみよう。ECサイトから通知を受けているSNSのトップは、LINE(76.7%)でTwitter(64.2%)、Instagram(44.2%)、Facebook(42.5%)と続いた。その中でも最も商品購入に繋がっているSNSはLINE(37.8%)であった。全年代で回答者が多い、LINEだが、10代・20代についてはTwitterがLINEを上回っている。

 

約7割が「予定通りに配達すべきだが、ルールを緩めてもいい」

Amazonプライム利用時の配送遅延経験に関して尋ねたところ、約39.4%の人が商品購入時に表示された配送予定日通りに来なかったことがあると回答。

また、予定通りに商品が来なかったことがある人を対象に、Amazonの配送遅延に対する印象をに関して、質問したところ、「配送予定日通りに配送すべきで、大変不満に感じる」人は約4割程度に留まり、選択肢の中で最も多かったのは「どちらでもない」(32.5%)であった。

一方、配送予定通りに配送すべきだが予定日通り届かないことに関して、特筆すべき、やむを得ない、お互い様だ、配送ルールを緩くしてもいいと思う、といった4つの項目に関しては、あてはまる・ややあてはまる合わせて約6割~7割であった。

実際の配送日が遅延すること自体に関してユーザーは比較的寛容であることが伺われる。

 

知人におすすめしたいECサイト・最も頻繁に利用するECサイトトップはともにAmazon

Amazonを含む、3大ECサイト以外での購入に関して、Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場以外のサイトでは購入しない人が過半数であった。一方、3大ECサイト以外での購入頻度の高いという人は10.6%に留まっている。

3大ECサイトがその他のECサイトよりも大きく抜きに出ていることが分かるが、最も利用されるECサイトはどこだろう。

普段、最も頻繁に利用するECサイトを一つ回答してもらった結果、Amazon(43.32%)が最も多く、楽天(31.11%)、Yahoo!ショッピング(11.98%)が続いている。

 

さらに、友人や知人におすすめしたいECサイトを質問したところ、最も頻繁に利用するECサイトと同様な結果となった。

 

今回の調査結果より、3大ECサイトとその他のサイトとの差は依然として大きく、3大ECサイト以外アプリに関して知らない人の多さが目立った。また、メルマガから利用しているECサイトの情報を受け取る人が最も多いが、10代~30代に関してはSNSから情報収集する人が同じくらい多いことが伺われた。

さらに、配達遅延に関して取り上げられたAmazonだが、依然として、その利用者と人気は高い。また、ユーザーは配送予定日につくことを望んでいるものの、配送遅延に関して不満だと回答した人は4割程度に留まり、とりわけ急ぎの注文以外は、多少の遅延は気にしていないのかもしれない。