MMD研究所2017年度版:スマートフォン利用者実態調査を実施。何らかしらのECアプリが過半数のユーザーにインストールされており、ゲームに次いでよく利用する人が多いことがわかった。

またEC利用時のデバイスに関して、PCとスマートフォンの利用を比較すると、スマートフォンの方が利用者が多く、よく利用するネットショッピングサイト・アプリの上位はAmazon楽天Yahoo!ショッピングと主要ECサイトが上位を占めた。

対象はスマートフォンを所有する15歳~59歳の男女2,780人である。

 

 

過半数の人がECアプリを導入しており、22.4%の人がよく利用すると回答

スマートフォンにインストールされているアプリ種類の上位はSNS・コミュニケーション(69.4%)、動画(60.6%)、天気(58.5%)と、多くの人がスマートフォンを通してSNSの利用をしていることが伺われる。EC/オークションのアプリをインストールしているという人は50.8%と過半数を超えており、スマートフォンからのEC利用は無視できない。

また、最もよく利用するアプリ上位3種類を質問したところ、ゲーム(32.7%)に続き、EC/オークションは22.4%であった。

 

EC利用時のデバイスはPCよりもスマートフォンの方が多い

ネットショッピングをする際によく利用するデバイスは、スマートフォンが74.7%であり、次ぐPC(38.6%)と大きな差をつけている。

また、PCとスマートフォンそれぞれでネットショッピングをする頻度にについて調査したところ、利用頻度とその回答数の傾向はほぼ変わりはなかった。スマートフォン方が身近にあるので頻繁にアクセスする、などの仮説はこの調査では裏付けられていないようだ。PC、スマートフォンともに回答数が最多であったのは「月に1回」で、これを境に高頻度の項目では全体的にスマートフォンの方がPCよりも、より多くの回答を得た。

よく利用するECサイト・アプリ上位は、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング

よく利用するネットショッピングサイト・アプリは、Amazon(77.7%)、楽天(53.1%)、Yahoo!ショッピング(29.3%)、メルカリ(15.4%)、ZOZOTOWN(12.9%)が上位であった。この結果から、上位3位まではこれまで主要ECといわれてきた3サイトが占めているものの、4位はフリマサイト・アプリであるメルカリであることから、多くのEC/オークションサイト・アプリの登場により、よく利用されるECサイトランキングは今後、これまで以上に変動していくことが予想される。

 

今回の調査結果より、ECアプリを導入する人は増加傾向にあり、EC利用において、PCよりもスマートフォンの方が圧倒的に優位な状況になりつつあることがわかる。今後、ますますスマートフォンからECサイト・アプリへアクセスするユーザーは増加する傾向が続くだろう。

<参考>

独自ECサイトの利用率は増加傾向、TVCMの影響力は依然として強い - 最新の消費者調査