株式会社ジャストシステムがマーケティングリサーチに関する情報サイトMarketing Research Campで、ネットリサーチサービスFastaskを利用して実施したEコマース&アプリコマース月次定点調査(2017年10月度)の結果を公開。
Eコマースおける利用状況や、支出状況、最も利用する配送方法などについて調査、Fastaskのモニターで15歳~69歳の男女1,100人の回答を基にレポートを作成した。
約4割がECサイトを利用していると回答
10月中のEコマースサイトの利用状況を見ると、商品の購入を行ったと回答したのは40.1%であり、購入はしていないがサイトを閲覧したと答えた人を含めると全体の約半数にのぼる。また、購入を行った人のなかで、合計購入金が10,000円以上50,000円未満が最も多く33.3%で、10,000円以上の購入を行った合計人数は40.1%であった。
また、生鮮食品配送を速達するサービスの利用状況は、現在利用している人は12.6%で、前回2013年4月調査時の18.8%を下回った。しかし、現在利用している人のうち、「週1回以上利用」している人の割合は44.6%で、前回の27.2%を大きく上回ることとなった。
Amazon Dash Buttonは認知度上がるも、利用状況は横ばい
主要各種のECサイトの利用状況については、Amazonを利用していると答えた人が最も多く79.2%で、現在は利用していないが利用したことのある人を合わせると全体の9割を超える。
また、Amazonが提供するAmazon Dash Button(ECサイトやアプリにログインすることなく、ボタンを押すだけで特定の商品を購入することができる仕組み)について、Amazon Dash Buttonを購入したことがある人は5.7%で、2016年12月調査時(4.4%)からは微増したが、2017年5月調査時(5.6%)からは横ばいとなった、なお、Amazon Dash Buttonを知っている人は59.2%で、2016年12月調査時(40.9%)や2017年5月調査時(43.2%)よりも、認知度は高まっている。
一方、ZOZOTOWNを利用していると答えた人は14.7%であったが、そのうち2017年10月1日より試験的に実施されていた「送料自由」サービスを利用した人は54.5%であった。また、日常的に利用しているECサイトで、「送料自由」サービスが開始された場合、送料をどの程度払うかを聞いたところ、払わないという回答が最も多く(30.3%)、次いで「1回あたり249円以内」(23.4%)という結果となった。
※ZOZOTOWNの「送料自由」サービスは10/31を以て終了している。
<参考>
年末セール利用予定の三割がそれまで購入を控える
ECでの購入経験がある人に、今年の歳末セールについて聞いたところ、楽天市場のセールを利用したい人は55.5%、Amazonは60.0%、Yahoo!ショッピングは45.2%となった。なお、歳末セールの利用を考えている人の33.6%が、「セールまで、ECでの買い物を控える」と回答した。
今回の調査結果より、全体の半数近くがECサイトを閲覧したことがあり、現在ECサイトを利用している人の中ではAmazonを利用している人が最も多いと判明した。だが、Amazon Dush Buttonの認知度は高まってはいるが、使用したことのある人は多くない。また、ECの年末セールについては、利用したいと答えている人のうちで、約3割がセールまでECでの購入を控えるとしており、年末セールに向けての期待が寄せられている。