マーケティングソリューションを提供するRakuten MarketingとViga社が発表した報告書によると、Instagramの勢いに押されるYouTubeは、もはやインフルエンサーコンテンツを閲覧するためのトップサイトではないという。今回の調査は、英国の消費者1,000人と英国のマーケティング担当者200人を対象とした世界的調査の一環として行われた。その結果、Instagramの視聴時間の65%は、インフルエンサーコンテンツを見るため費やされ、YouTubeのそれよりも3%上回ったとのこと。
また、今回の調査により、インフルエンサーマーケティングが消費者に重大な影響を与え続けていることも明らかになった。消費者の81%は、インフルエンサーがシェアするリンク先サイトから商品を購入しているといい、そのうち26%は、インフルエンサーがお勧めする商品に500ポンド以上も費やしているとのこと。
97%の消費者は、「ブランドとインフルエンサーの関係性が適切に開示されていれば、インフルエンサーを信頼する」と答えている。全世界でみると、43%の消費者は、インフルエンサーが製品やサービスについて「正直なレビューを提供している」と信頼。とはいえ、ブランドがインフルエンサーとの適切なバランスを保つことは重要である。なぜなら、英国の消費者の62%が毎週インフルエンサーの投稿から商品やブランドを発見している一方で、31%の消費者は、「もしインフルエンサーが広告目的のコンテンツを過剰に投稿すれば、そのインフルエンサーのフォローをやめる」と回答している。
Rakuten MarketingのEMEAマネージングディレクターであるAnthony Capano氏は、以下のように話す。
「インフルエンサーマーケティングは大きな成長を遂げ、消費者やブランド、インフルエンサーそのものへの理解も深まっている。また、人々は優れた日常コンテンツを制作するための努力や投資の価値を認識しつつある。しかしながら、今日のように、消費者がコンテンツマーケティングに精通することによる代償もある。もし、インフルエンサーが不自然な商品プロモーションを行ったとしたら、オーディンスは閲覧をやめてしまうだろう。つまり、信ぴょう性の高さが求められるのだ。ブランド各社は、そのブランドの価値に見合ったインフルエンサーとの提携を優先すべきである。そしてインフルエンサーは、自身の「ブランド」に見合った商品宣伝を優先させなければならない。さもなければ、自身のオーディエンスを失うことになるだろう」。
※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の3/14公開の記事を翻訳・補足したものです。