マガシーク株式会社は「ファッションアイテムの購入に関する調査」を2018年9月に実施。通販サイトと実店舗でのファッションアイテムの買い物における失敗経験の有無についてや、「失敗した」と思う原因に関する質問を投げかけた。

なお、調査は20代~40代の男女2,000名を対象に実施。

 

通販サイトでのファッションアイテムの買い物、失敗経験者は43.4%

まず、日頃ファッションアイテムを購入する際に通販サイトを利用している人は57.4%で男女の比較では男性が48.7%、女性が66.0%という結果であった。さらに、「買って失敗した」経験があるかどうか尋ねたところ、全体の43.3%が「ある」と回答。女性だけに限定すると58.1%の人が買って失敗した経験があることが判明した。

通販サイトでの失敗の原因としてもっとも多いものは何だろう。

男女ともに多くの回答があったのは「サイズが合わない・思っていたものと違った(63.0%)」だ。次いで多かったのが「見た目が思っていたものと違う(42.7%)」、「品質が悪かった(34.8%)」であった。挙げられた回答はどれも、購入者の”想像と異なる”が要因であることが考えられ、試着を行えないことは、通販サイトでのショッピング失敗の原因になっていることが分かる。

なお、最も失敗した経験のあるアイテムは男女ともにトップスであった。

 

実店舗での買って失敗した理由は「試着をしなかった」が最多

一方、実店舗での買い物で「失敗したことがある」と答えた人は33.1%と通販サイトよりも少ない割合だが、試着や実際に商品を触ることができる実店舗での買い物でさえ失敗経験は少なくないことがわかった。また、失敗したと感じる理由については、「試着しないで買った」が最多の34.3%で、「家に帰って着ると印象が違った(33.1%)、帰ってみると「合わせるものがない・合うと思っていたものが合わなかった(31.4%)」が続いている。

失敗した理由として「試着しないで買った」という声が最も多く挙がっている中、実店舗で購入の際に試着を重要視すると答えた男女は71.3%で、男女別にみると男性が64.1%、女性が78.4%と10%以上差がつく結果であった。

また、試着を重視する人は多い一方、試着の際に困る事も挙げられている。最も多くの共感を得たのは「サイズ違いや品物を取り寄せてまで試着をしたくない(75.5%)」であり、その他「店員に声をかけられるのが嫌だ(75.2%)」や「子供を連れて入れる試着室がある所が少ない」といった声が挙げられている。

 

今回の調査より、通販サイトでのショッピング失敗は全体の半数近くが経験しており、実店舗でのショッピング失敗原因から、「試着したか否か」がショッピングの失敗に大きく関係していると考えられる。とはいえ、実店舗での試着においての困りごとが挙げられていることから、Amazonプライムや、ロコンドマガシークが提供開始しているような自宅で試着が可能なサービスは実店舗以上に失敗経験を減少させることが期待できそうだ。

 

<参考>

【米国】Amazonプライム、自宅で試着できる「プライム・ワードローブ」を発表

伊勢丹が女性向けに自宅で試着可能なパッケージ通販を開始