株式会社システムインテグレータは、ECサイト構築パッケージ「SI Web Shopping」の最新バージョン「SI Web Shopping V12.8」を6月1日にリリースした。

 

「SI Web Shopping」は、IPA(情報処理推進機構)が提唱する「安全なWebサイトの作り方」に準拠して構築しているECサイト構築パッケージである。

「SI Web Shopping V12.8」は、更なる品質・セキュリティの向上を目的とし、第三者機関として、バルテス株式会社のグループ会社で、Web/モバイルアプリなどの開発やセキュリティ診断を提供するバルテス・モバイルテクノロジー株式会社にて、Webセキュリティ診断をフロントサイトおよびCDMSに実施し、セキュリティリスクの高い脆弱性は発見されなかったことから、安心・安全なECサイトの提供が可能であることが改めて証明された。

 

ECサイトを狙ったサイバー攻撃は年々増加している。日本経済新聞社は民間調査会社の調査結果を元に、2019年のECサイトでのクレジットカード情報の流出件数が34万件に上ったことを1月に発表した。件数は2018年に比べ2倍以上に増加しており、消費者庁および経済産業省から通達された「インターネットショップでのクレジットカード番号の漏えい・不正利用に注意しましょう(令和2年2月)」にてEC事業者に対して注意喚起を行っている。

ECサイトへのサイバー攻撃は増加するだけでなく、巧妙化する一方である。ECサイトへの主な攻撃手口としては、決済ページを改ざんし偽の決済画面を表示させて決済させる方法と、正規決済ページを改ざんし情報を盗む方法の2種類が確認されている。注文後に商品が通常通り発送されるケースも多く、ECサイト利用顧客が情報漏えい被害に気付きにくいという問題点がある。

このような背景からECサイトのセキュリティニーズは年々高まっている。サイバー攻撃による個人情報や機密情報の漏えいは、EC事業を停止することによる売上損失や顧客離れだけではなく、企業全体のブランドイメージの毀損に繋がるため、安全なEC基盤の構築は企業にとって最優先で取り組むべき事項であるといえる。

そこで、セキュリティ診断により、堅牢でセキュアなデジタル基盤の構築が実現可能であるということが改めて証明された「SI Web Shopping V12.8」を採用することにより、EC事業者そしてECサイトを利用する消費者がより一層安心して買い物できるECサイトの提供が可能になる。顧客の多様化するニーズに対応する中で、よりセキュアなデジタル基盤を構築することは自社の信頼性向上に繋がる。

 

システムインテグレータでは近年高まるセキュリティのニーズに対応すべく、「SI Web Shopping」をECビジネスのコアシステムと位置づけ、堅牢なEC基盤をベースにEC事業者の売上向上への貢献を進めていくとしている。

 

<参考>

ECサイト構築パッケージ大手「SI Web Shopping」、最新版V12.7をリリース