ソーシャルメディア広告の苦悩。ブランドに足りない部分はどこか | EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」
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マーケティング
公開日2019/12/27

ソーシャルメディア広告の苦悩。ブランドに足りない部分はどこか

重要なことは、使用するプラットフォームに関係なく、目的をもってターゲットを絞ること、オーディエンスを戦略的に定義すること、そしてインパクトのあるコンテンツを開発することだ。

 

ソーシャルプラットフォームやサードパーティのアプリは変化が激しいため、進化する状況に適応しつつターゲットを絞った、プラットフォーム特有のコンテンツを開発することは難しい。ゆえにブランドは、戦略的かつ意図的にリソースを割り当てるのに、しばしば苦労するものだ。2018年には成功した戦略が2019年にはもはや時代遅れになることもある。2020年も、その先も、同じことが言えるだろう。

それでは、ソーシャル広告の取り組みに足りない部分は何か。そして、ブランドはこれらの欠点に対処するために何ができるか。複数のチャネル全般で見られる、一般的な落とし穴について説明しよう。

 

間違いだらけのターゲット設定方法

ブランドは、見込み客獲得とリターゲティングの施策を重複させ、新規顧客と既存の顧客に関連性のないメッセージを送りがちである。これは、予算を無駄にし、間違ったタイミングで間違った顧客にメッセージを送っているということ。逆に、ターゲットとするオーディエンスが全く存在しないキャンペーンもある。オーディエンスや目的がはっきりわかっていないブランドは、意味のあるターゲティングができない傾向にあるだろう。ある新しいパートナー社を調査したところ、ターゲットオーディエンスがはっきりしないまま、2億4,000万人以上に広告を配信したキャンペーンを行っていたことがわかった。

 

また、キャンペーンターゲットの目標を達成できないような少数のオーディエンスを対象に、キャンペーンを行っているブランドもあった。戦略的ターゲティングとオーディエンスの規模をうまく両立させることは、ソーシャルキャンペーンのリーチとROIを最適化するためにブランドが習得する必要がある、極めて重要なスキルである。

 

コンテンツの制作と配信

適切で魅力的なコンテンツを制作することはハードルが高いかもしれない。例えば、アウトドア調理器具メーカーが、実際の製品動画ではなく、食べ物を使ったソーシャル広告を投稿した。食べ物は、特にPinterestの利用者のような人にとっては魅力的な画像であろう。しかし、潜在的な見込み客に対するブランド・アイデンティティや、製品ポートフォリオの構築には効果がないのである。

 

多くの場合ソーシャル動画コンテンツは説得力があり、販売やエンゲージメントにおいて効果的な推進力となる。それにもかかわらず、低品質、もしくはそれ以前の動画コンテンツが制作されていることもある。2019年には、Facebookのアクセス可能なインベントリは減少しているが、動画パフォーマンスは爆発的に向上した。制作コストを抑えながら高品質のコンテンツを開発する方法は存在している。それは、素晴らしいコンテンツを制作する無料のクリエイティブサービスプラットフォームを検討するか、制作費が高額な動画の場合は、その尺を最小限にするべきであろう。

 

グローバルなソーシャルプラットフォームの利用者総数は、2021年までに30億9,000万人を超えるだろう。そして、2018年の1日当たり平均利用時間は136分で、戦略的なソーシャルへの投資が、広告の成功を左右する。

ブランドは、未来のソーシャルでの成功をもたらす最新の動向や技術の先を見据えなければ、重要な機会を逃し続けることになるだろう。どのプラットフォームが次に流行するかということよりも、常に目的を持ってターゲティングし、オーディエンスを戦略的に定義し、インパクトのあるコンテンツを開発することを忘れてはいけない。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の12/19公開の記事を翻訳・補足したものです。

 

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