米国のデジタルマーケティング会社Bazaarvoiceよると、「サイバーウィークエンド」に買い物をする消費者数は、ブラックフライデー(米国の感謝祭である11月の第4木曜日の翌日)やサイバーマンデー(ブラックフライデーの次の月曜日)の消費者数よりも速いペースで増加しているという。

 

ブラックフライデーとサイバーマンデーの間の土曜日と日曜日にショッピングをする消費者数は、前年比で26%増加した。人々がショッピングをする可能性がより高い土日の両日にかけて継続するセールを利用する消費者が増加しているためである。また、同時に、ブラックフライデーにおいても、20%増加し、サイバーマンデーには18%増加した。

 

この5年間における買い物客数は、サイバーウィークエンドにおいては102%増加したのに対し、ブラックフライデーは86%、サイバーマンデーは82%増加。

 

サイバーマンデー前日となる日曜日の閲覧ページ総数は、対前年比で最も増加し、20%の伸びを記録している。これは、消費者がお得な買い物ができる人気の週末連休の最終日に、セール品を見逃さず手に入れようと最終リサーチに数時間をあてているからであろう。

 

Bazaarvoice のマーケティングEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ / Europe, Middle East and Africa)のバイスプレジデント Sophie Light Wilkinson氏は、次のように話している。「我々が目にしているのは、いたって自然、かつ戦術的な買い物客の行動である。ブラックフライデーでのセール品や特売品へ需要が高まるにつれ、顧客はブラックフライデーまでの期間に、買い物に時間をかけるようになってきている。これは消費者の購入機会が増えるだけでなく、新しい商品を検討する時間も増えるため、ブランドや小売業者にとってよいことである」。

 

また、Bazaarvoiceの調査では、予測通り、モバイルが決済段階において引き続き重要な役割を果たしており、取引の47%を占めているとのこと。さらに、英国、米国、フランスやドイツの2,000人の消費者を対象とした調査では、ますます多くの消費者が、ソーシャルメディアを通じて直接商品を見つけて購入できることを非常に重視しており、その数は、2018年から38%増加していることが分かった。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の12/5公開の記事を翻訳・補足したものです。