世界的コンサルティング会社デロイトによる米国の消費者5,000人以上を対象とした2017年ホリデー小売調査によると、今年のホリデーシーズン予算の1/2以上が、オンラインで消費されるとの予測。これは、史上初めてのことである。

この予測は、調査対象者への「全ホリデーシーズン予算の何%を、デスクトップやノートパソコン経由のオンライン、スマートフォン経由のオンライン、タブレット経由のオンライン、実店舗、カタログ販売、ダイレクトメールなどの各購入経路に費やす予定か?」という質問に対する回答に基づく。

その結果は変則的な集計方法によって導き出されているが、ホリデーシーズン予算全体のうち、36%がデスクトップやノートパソコン、10%がスマートフォン、5%がタブレット経由で消費する予定だという回答を得た。つまり、ホリデーシーズン予算総額の合計51%が、オンラインで消費されるとの予測になる。

 

ホリデーシーズン予算全体のうち、次の各購入経路でそれぞれ何%を消費する予定か?

調査結果によると5つの主要分野(購入経路)において、オンラインショッピングは実店舗での購買体験に優っており、そのうち最大の利点は商品の検索が簡単に行えるという点であるとのこと。

 

消費者が選択する小売形態の特性は何か?

デロイトによると、調査対象者の83%がホリデーショッピングにデスクトップやノートパソコンを使用すると回答している。(この調査質問は、「オンラインまたは実店舗で何%のホリデーシーズン予算を消費するか」という質問とは別である。)

デスクトップやノートパソコンをどのように使用するかという質問には、回答者の75%がオンラインでのブラウジング、75%がオンラインでの購入、68%がオンラインでの価格調査と比較、62%がオンラインでの商品レビューの閲覧と答えた。

 

ホリデーショッピングで、デスクトップやノートパソコンを使用する目的は何か?

調査結果では、ホリデーショッピングにおけるスマートフォンの使用目的の上位3つは、オンラインブラウジング(67%)、価格の確認と比較(65%)、注文発送状況の追跡(63%)となっている。

また調査対象者の59%が、「ホリデーシーズン用の商品を購入するためにスマートフォンを使用する予定である」と答えた。

ホリデーシーズン用商品を購入する際に、スマートフォンをどのように使うのかという質問に対しては、大多数の40%が「小売業者のアプリで決済を行う」と答えている。

回答者の22%は、Apple Payなどのモバイル端末の電子ウォレット機能を使用して、購入商品の店舗での支払いをすると回答した。

 

決済プラットフォームとしてのモバイル端末の使用方法

デロイトの「2017年ホリデー小売調査」のリリースでは、2017年のホリデーシーズンのEコマースの売上高は、対前年比18〜21%増加すると予測。前回の2016年11月から2017年1月までのオンライン消費額は、対前年比14.3%増の938億ドルであった。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の10/27公開の記事を翻訳・補足したものです。