株式会社ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用し、実施した「Eコマース&アプリコマース 月次定点調査(2019年8月度)」の結果を発表した。なお、本調査は本調査は、17歳~69歳の男女1,100名を対象にしている。

 

2019年6月4日から8月20日までの間に実施された大手ECモールのセールについて聞いたところ、最も多くの人が利用したのは「楽天スーパーセール」の30.0%、次いで「Amazon Prime Day」が24.0%、「Yahoo!ショッピング プレミアム会員感謝デー」で16.7%だった。

男女別に見てみると、男性は「Amazon Prime Day」を挙げた29.9%が最も多く、女性は「楽天スーパーセール」の33.8%だった。年代別にみていくと、楽天スーパーセールは20代以降に支持が集まっているが、Amazon Prime Dayは10代で34.6%、20代で42.2%と若者層で圧倒的な人気があることがわかった。

また、今夏、「楽天スーパーセール」「Amazon Prime Day」「Yahoo!ショッピング プレミアム会員感謝デー」で商品を購入した人のうち、「最も購入総額が大きかった」と答えた人が一番多かったのは「楽天スーパーセール」の44.2%で、満足度が高かったセールとして最も多くの人から挙がったのも「楽天スーパーセール」41.3%だった。こちらも年代別に最も満足度が高かったECセールを見てみると、10代と20代は「Amazon Prime Day」、30代以降は「楽天スーパーセール」という結果になった。

 

続いて、ECサイト・アプリから新商品やキャンペーンの情報を受け取っている人に、最も商品購入に繋がっているSNSを挙げてもらったところ、「LINE」が最も多く49.6%、次いで「Twitter」の20.9%、「Instagram」11.3%だった。いずれの年代においても「LINE」と答えた人の割合が最も高く、10代では63.6%、さらに、30代、40代、60代では50%超となった。

EC利用経験者のうち、運送会社が提供している再配達依頼や受取日時の確認、変更を行えるスマホアプリを利用している人の割合は46.0%で、年代別に見てみると、20代と30代では約半数、他の世代でも4割以上が利用していた。

 

各モール共に、独自のキャンペーンを展開していることが、徐々に定着しつつあるが、夏のセールはそれほど定着していないのか、依然として半数のユーザーが利用をしたことがないという結果になっている。また、女性は楽天、男性はAmazonというイメージ通りの結果にもなっている。さらに、10代は楽天よりもYahoo!ショッピングの方の利用割合が大きいなど、若年層の楽天離れが進んでいることも浮き彫りになってきている。