楽天株式会社は、運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」とフリーマーケットアプリ「ラクマ」における、スポーツ関連消費トレンドを発表した。

 

2020年に東京で開催されるオリンピックの影響か「楽天市場」と「ラクマ」では、スポーツ関連の商品の取引数が増加している。「楽天市場」では、スポーツ観戦グッズの売上が伸長しており、テレビは前年同月比+約50%、観戦する際には欠かせないオペラグラスも前年同月比+約30%となっている。

また、上記以外にも、スポーツ関連の商品が多くの人に注目され、購入されていることは、様々な場面で垣間見ることができる。

 

①「楽天市場」オリンピックの関連として、売上急上昇カテゴリーランキングに新たに正式種目として登録された「野球ソフトボール」、「スポーツクライミング」がランクイン。

②2022年アジア競技大会にて正式種目として採用され注目を浴びている「eスポーツ」の関連商品の売上伸び率が+144%、パラリンピックの正式種目「ボッチャ」が+90%でランクイン。

③「ラクマ」での取引数伸び率、オリンピックでの新種目すべてがトップ10にランクインした。特に、2016年から2018年までに取引数の増加率が最も高かったスポーツは、ラグビーで57.6倍増しとなった。

④「ラクマ」で「スポーツ/アウトドア その他」カテゴリーの取引額が3年間で22.9倍になり、オリエンテーリングやライフセービングなどのマイナースポーツ関連商品の需要も高まった。

 

さらに、「楽天市場」オリンピック競技種目関連、売上急上昇カテゴリーランキングを見ていくと、公式種目で、かつ「楽天市場」で関連商品の取り扱いのあるカテゴリーの売上伸び率のランキングは、1位「馬術」+370%、2位「セーリング」+162%、3位「ボッチャ」+155%となった。上位はマイナーなスポーツが多くを占めており、オリンピックによって、注目度が高くなったことが分かる。特に1位の「馬術」は+370%と大きく伸長しており、主に乗馬用ヘルメットや、乗馬用パンツの売れ行きが伸びている。7位「野球ソフトボール」、10位「スポーツクライミング」は、新たに正式種目となったことで、認知度が上昇し、気軽に楽しめるクライミングホールドセットなどが売れている。

2019年6月の前年同月比の売上急上昇カテゴリーランキングの1位には、2022年アジア競技大会にて正式種目にも選ばれ世界的に競技人口が急成長している「eスポーツ」がランクインした。「楽天市場」では、「eスポーツ」関連商品として、ゲーミング液晶ディスプレイや、ゲーミングチェアの売上が好調です。2位の「ボッチャ」は、誰もが気軽にプレーできるスポーツとして人気で「楽天市場」では「ボッチャ」がすぐ始められるボールセットの売上が向上している。

 

続いて、「ラクマ」に重点を置いてみていくと、取引数伸び率、国際的なスポーツの祭典の新種目すべてがトップ10にランクインしていることがわかった。「ラクマ」における、2016年と2018年のスポーツ関連商品の取引数を、スポーツ別に集計し、比較したところ、3年間で最も伸びが高かったのは、ラグビーだった。ラグビー関連商品では、ユニフォームのレプリカや、ラグビーの国際大会のピンバッジなど、応援グッズを中心に取引がされている。2位には、2020年のオリンピック新種目として追加された「空手」がランクインし、胴着や帯、防具など実際に競技を行う人が使用すると考えられるアイテムの取引が目立った。3位以下にも、「スポーツクライミング」や「野球」、「サーフィン」、「スケートボード」などがランクインしており、2020年のオリンピック新種目として追加された5種目は、すべてトップ10にランクインするという結果になった。また、2016年と2018年の「ラクマ」において、「スポーツ/アウトドア その他」カテゴリー内の商品取引額を集計、比較したところ、3年間で22.9倍に伸長していた。

 

今回の調査で、オンライン上での取引は、主要スポーツ以外のマイナースポーツ関連商品の取引も活性化されており、オリンピックやスポーツブームの影響を受けていることが分かった。例えば、「ラクマ」では、「スポーツ/アウトドア その他」カテゴリーにおいて、カテゴリー設定がされていない主要スポーツ以外の競技のアイテムが主に出品されており、マイナースポーツの注目度が高いことがうかがえた。来年2020年のオリンピックまではまだまだスポーツ用品の需要は高まっていくのではないだろうか。