楽天株式会社は、7月16日に運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」およびヘアサロン検索・予約サイト「楽天ビューティ」における、男性向け美容関連商品・サービスの消費トレンドを発表した。

 

楽天市場においての特徴

①「楽天市場」における男性向け美容関連商品の売上は2014年から2019年の5年間で約3.5倍に拡大

②世代別の売上の伸び率では70代以上が+39%、20代以下が+22%と特に高く、若くありたいシニア層と、スキンケアや脱毛が浸透する若い世代でメンズ美容が拡がっている

③商品売上ランキングでは上位10商品中5商品が脱毛関連、店頭では購入しづらい商品がECで人気に

④男性の脱毛グッズの売上規模は20代以下が最も大きく、売上の伸び率は40代~50代男性が最大

⑤今年、売上が急上昇した商品カテゴリーは、「1位:韓国コスメ、2位:美顔器・スチーマー」。美顔器は2万円以上の高価格帯のものが売れている

 

「楽天市場」における男性向け美容関連商品の売上は、2014年から2019年の5年間で約3倍に成長しており、世代別の売上の伸び率では、70代以上と20代以下が特に高い結果となった。20代以下の若年層においては、脱毛グッズの人気が非常に高く、身だしなみに気を配る男性が増えていることが理由の一つと考えられる。それを反映しているかのように、「楽天市場」男性向け美容関連商品 商品売上ランキングにおいて、1位から10位までの商品のうち約半分が脱毛商品である。

また、売上急上昇ランキングにおいては、2019年の1月~5月までの売上の前年同期比で、韓国コスメが1位、2位には美顔器・スチーマーがランクインし、基礎化粧品だけでなく、2万円以上の高価格帯の美容関連商品へのニーズが高いことがわかる。4位の脱毛グッズは、20代以下の購入者が多いものの、売上の伸び率では50代が最も高く、中高年男性における身だしなみへの意識の高まりが明らかとなった。

 

楽天ビューティにおいての特徴

①ヘアサロン検索・予約サイト「楽天ビューティ」の男性の予約件数は2017年から2019年の2年間で約6倍に拡大

②2019年6月の世代別の予約件数は、60代以上が前年同期比約2倍と最も高い

③2019年1月から6月の期間に最も予約件数が伸びたカテゴリーは、「1位:リラク・マッサージ、2位:ネイル、3位:エステ」、ネイルなど細部の美容にまで気を配る男性が増加

 

男性の予約件数は、2017年から2019年の2年間で約6倍に拡大し、世代別で見ると、60歳以上のシニア層の予約数が最も伸び率が高く、美容に注力するシニア男性が増えている ことがわかる。メニュー別の予約数の昨年対比では、疲れを癒すリラク・マッサージや男性向けのネイルサロンの人気が高まっており、ヘアだけでなくネイルなど細部の美容にも気を配る男性も増加している。また、仕事やデートなどで好印象に繋がるという理由から、まつげサロンの予約数も約1.7倍に増加しており、今後も引き続き人気の高まりが期待される。

 

今回楽天市場と楽天ビューティの調査結果で、着目したいのは若い年代だけでなく、60歳以上の男性においても美容商品が定着しつつあり、年配の層にも需要があるということだ。今後高齢化が進んでも、むしろ今まで以上に市場が拡大するかもしれない。