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2015/02/18

ソーシャルギフトはどこまで手軽に進化するのか - e-Gift system、LINEギフト、SPOTLIGHTS

ソーシャルギフトはどこまで手軽に進化するのか

 

ソーシャルギフトは、相手に会えなくても、住所がわからなくても、SNSやメールアドレスさえ分かれば気軽にプレゼントを贈れるサービス。特に最近リリースされたソーシャルギフトサービスは、導入側・贈る側の手間を軽減したサービスが多くなっている。今回は、そのような新しいサービスの中からgifteeの「e-Gift system」というデジタルギフトチケットを販売するプラットフォーム、LINEを使って友達にプレゼントが贈れる「LINEギフト」、 Facebookで友達を呼びかけて大きな花束を贈る「SPOTLIGHTS」について見ていく。

 

<参考>

ソーシャルギフトはO2Oマーケティングに革命を起こせるのか (前編・海外) - Facebook Gifts、Wrapp

ソーシャルギフトはO2Oマーケティングに革命を起こせるのか (後編・国内) - giftee、okurune

 

 

ソーシャルギフトとは

 

そもそもソーシャルギフトはどのような仕組みなのだろうか。

まず贈る側がソーシャルギフトサービスを利用してギフトを購入し、贈る相手にメールやSNSでメッセージを送信する。メッセージが届いたら、実店舗でスマホの画面を見せたり、送り先の住所を入力したりすることでプレゼントを受け取ることができるのだ。 直接会って渡していた従来のプレゼントと比較すると、実店舗で選ぶよりも多様な商品があることや、相手の住所がわからなくても贈れること、SNSを介して複数人で共同購入ができること、すぐに贈れることなどがメリットとしてあり、新しい形のプレゼントと言えるだろう。

 

 

スマホからスマホへ手軽に贈れるギフトサービスe-Gift system

 

gifteeが提供する「e-Gift system」はソーシャルギフトサービスを提供したい企業向けにKDDIと共同開発されたプラットフォームだ。最近はこのプラットフォームを利用して、より簡単にソーシャルギフトサービスを提供する企業が増えてきている。Afternoon teaをはじめ、ピーチジョンが採用したe-Giftに「お願いギフト」という機能が導入され、プレゼントをおねだりできるようにまでなったのだ。

e-Gift systemが徐々に広まりつつある理由は、プラットフォームだけを他企業へ提供しているという点にある。従来は、ソーシャルギフトサービスのサ イトへ行かなければソーシャルギフトは送れなかったが、プラットフォームだけを提供することによって、各企業のサイトでギフトを贈れるようになる。もともとその企業に関心のある人からのアクセスが多くなるので、ソーシャルギフトを贈るつもりではなかった人もサービスに触れることになり、ついで買いなども期待できるだろう。

「e-gift system」は他にもスターバックスローソンロクシタンドミノピザなどが既に導入しているが、今回は、スターバックスのe-Giftを使ってソーシャルギフ トを体験してみた。スターバックスのソーシャルギフトは、500円未満のドリンクと交換できるギフトチケットだ。これをメッセージカードと添えて、メールやSNSを使って贈ることができる。

まず初めにカードデザインを選ぶ。 シチュエーションに合わせてジャンルを選べるため、カード選びには困らなそうだ。次に、140字以内でメッセージを入力して、贈り方をLINE・メー ル・Facebook・Twitterから選択する。今回はメールで贈ることにした。

 

 

次は決済画面に進む。ギフトの枚数を決めたら、決済方法を選択する。決済方法は、クレジットカードか各携帯電話会社のキャリア決済がある。決済が終了したら、あとはギフトカードのURLを相手に送信するだけで完了だ。

 

 

 

ギフトの受取人は、メールが届いたらURLをクリックするとギフトカードが開かれる。ドリンクチケットを表示して、店頭で提示すれば税込500円までの好きなドリンクを1杯と引き換えることができる。

 

 

ギフト選びからギフトの受取りまでの流れはこのようになっている。とても手軽にできるのでちょっとしたお祝いやお礼に思い付いたときにすぐにプレゼントできて便利だろう。

 

 

 

友達と共同で贈れるLINEギフトがLINEMALL内にオープン

 

11月に、LINEギフトがLINEMALL内に導入された。LINE経由で友達にプレゼントを贈れる機能だ。LINEギフトには12の出店ショップが商品を販売している。送る相手別に女友達へ・男友達へ・出産・季節の挨拶などとジャンル分けされていて、そこから商品を選ぶことができる。

LINE ギフトの特徴は、一人でギフトを購入するのはもちろん、友達と割り勘して購入することができるという点。商品を提供しているENOTECA日比谷花壇などの有名店の商品からプレゼントを決め、LINEの友達から一緒に 購入する友達を選ぶと、自動的に金額が人数分で割られる。そのあとは各々がクレジットカードやコンビニ払いなどの方法で決済をする。これなら大人数で割り勘する場合でも、代表者の負担が軽減して便利になるだろう。

決済が完了すると、代表者はメッセージと共にギフトをLINE上で送信する。受取人は、ギフトの受取りを承諾して、住所や配送日を入力すると受取り可能になる。

 

LINEの繋がりをうまく利用したLINEギフトだが、今のところそれほど浸透していないように思われる。LINEギフトの商品には、複数人でプレゼントを贈ることを想定して他のソーシャルギフトサービスにはあまりない少し高価な商品が販売されている。また、gifteeのギフトチケットのような贈られた人が選んで使える商品もなく、モノだけが販売されているのも選択肢を狭めているのかもしれない。また、共同で贈る場合には全員が決済を完了するまで贈れないので、時間がかかってしまうという問題もあるかもしれない。ただ、これだけ多くのユーザーが使っているLINEのソーシャルギフトサービスは今後多くの人が活用していく可能性を秘めていそうだ。

 

 

Facebookの友達と一緒に大きな花束を贈れるサービス SPOTLIGHTS

 

SPOTLIGHTSは、Facebookの友達を誘ってみんなで1つの花束を贈れるというサービス。

 

 

お祝いを一緒に参加する友達にFacebookで呼びかけて、参加者はそれぞれネットで決済をする。決済方法はクレジットカードとキャリア決済(ソフトバンクのみ)。参加から決済まですべてネットで完結するので、遠方の人でも簡単にお祝いすることができ、またFacebookのソーシャル特性から参加者を募るのも簡単だ。

さらに、花束と一緒にソーシャルアルバムを贈ることができるのもメリット。ソーシャルアルバムとは、ネット上で見られるアルバムのことで、花束の購入に参加した人たちによるメッセージや写真がまとまっている。 参加する人が多ければ多いほど大きな花束を贈ることができて、誕生日や結婚のお祝いにサプライズで贈ると喜ばれるだろう。

実はこのようなSNSで有志を募って花束を贈るサービスは「bouquet」や「Happy Flower」といったものもある。これらのサービスは大手花屋によって運営されているの、ヒットしたといえるようなサービスは正直ないのが現状だろう。SPOTLIGHTSはそんな中どうなっていくのか注目だ。

 

 

さらなる進化により何を実現していくのか

 

ソーシャルギフトが一躍脚光を浴びて2年近く。様々なサービスが登場し、機能の改善を続けている。ここで紹介したサービスは利用促進を進めていくためにいずれも手軽さを求めてサービスを改善してきたような印象がある。

 

 

そのような各サービスの改善と共にソーシャルギフトサービス市場は徐々に拡大してきているようだ。矢野経済研究所が発表したデータによると、2020年には市場規模が770億円ほどになるのではないかという予想もある。また、日本通信販売協会の調査によると30代男性の5人に1人はソーシャルギフトを利用したことがあるというデータもあるのだ。しかし一方で周りを見てみてもそれほどソーシャルギフト自体が盛り上がっているとは言えない側面もある。

総務省のデータによると、日本のソーシャルギフトの利用率は1割程度だが、韓国の利用率は3割を超えている。これは欧米等と比較しても唯一の存在だ。 韓国は世界の中でも特にソーシャルギフトが発展している国で、海外展開する企業が増加している。昨年には、韓国最大級のソーシャルギフトサービスを持つ kt mhows社バリューコマースと共同で「Gift Smart」というサービスをオープン。他にも韓国のSK Planetが日本法人を立ち上げ、「cotoco」というサービスでソーシャルギフト市場に参入している。日本ではそれほど浸透していないソーシャルギフトだが、韓国の例を見ると利用率が増加するポテンシャルはあると言えるだろう。数年後には日本でもソーシャルギフトを贈り合うことが日常的になるかもしれない。

 

 

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