TikTok For Businessは年に一度の大型フォーラム「TikTok For Business Year-End Event 2020」をオンラインで12月16日に開催した。コスメ、エンタメ、ファッション、ゲームなど幅広い業界の広告主、マーケターに向けて、TikTok For Businessの2020年の取り組みと今後の展望について紹介した。一部を紹介する。

 

2020年、三密を避け、ソーシャルディスタンスを取り、働き方も「オフィスワーク中心」から「リモートワーク推奨」へ移行するなど、生活様式にも大きな変化が起こった。

11月に発表した「TikTokユーザー白書 第3弾」の調査では、生活スタイルの変化に伴い、さまざまな事柄に新たに興味を抱くユーザーが多くいることが発見された。

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情報接触スタイルも、インターネット検索のように、目的を持って直線的に「回答」を求めるスタイルから、目的を持たず自由気ままに「回遊」するスタイルへと変化し始めている。

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このことは、マーケティング・コミュニケーションにも影響を与え、購買行動において、従来は「認知」「興味」「比較・検討」「購入」というファネルを順に辿るとされていたが、これからのマーケティングは「興味」からダイレクトに「購入」へとつながる「興味突破」へシフトしていくと考えられる。

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生活様式、情報接触スタイルの変化により、マーケティング・コミュニケーションにも変化をもたらした2020年を契機に、生活者の「ニューノーマル(新しい当たり前)」が生まれ始めている。

これからの「興味突破」時代に向け、今回のフォーラムで発表したTikTok For Businessのブランドメッセージは『興味との出会いが購買につながるプラットフォーム』である。

このことをなぜ実現できるのかというと、TikTokには“Open Mind(=興味との出会い)”と“Open Wallets(=購買につながる)”という2つの“Open”があるからである。

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そして、この2つの“Open”は「機械学習」「検索しないPUSH型」「全画面音声オン」「Authentic」というTikTok特有の機能や特徴によって生み出されている。

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2021年のTikTokは、従来のマーケティングファネルを飛び越え、顕在化したニーズだけでなく、潜在顧客まで丸ごと攻略できるプラットフォームを目指す。

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TikTokは、2021年より本格的にEC連携を強化していく。

ユーザーの情報接触スタイルの変化に伴い、ECでの購買スタイルにも変化が見え始めている。従来のカスタマージャーニーとは異なるプロセスを辿るTikTok特有のカスタマージャーニーが形成されている中、TikTokがEC連携を強化することで、新しいECでの購買スタイルを確立していく。

TikTokのライブコマースを活用し、「興味」からダイレクトに「購買」へとつながる、ユーザーにとってはこれまでなかった新しいデジタルシェルフを作っていくという。

 

2021年のプロダクト開発は、Creativity & Discovery、Shopping & Consideration、Immersion & Engagement、Audience & Efficiencyに注力しながら、さらなるサービスの向上を目指す。

そのうち、Shopping & Considerationを取り上げる。

これまで多くのクライアントより、EC向けプロダクト開発の要望があったが、2020年にプロダクトの基礎を固め、2021年にはECにおいて大きな飛躍を遂げるという目標で邁進してきた。

画面上にクリッカブルなタイルバナーを設置し、ダイレクトに商品のランディングページに遷移する機能や複数の静止画から自動的に動画広告が生成できる機能など、ニーズに合わせたメニューをいくつか提供する予定である。