これらの5つのコツで、eコマースのSEO(Search Engine Optimization, 検索エンジン最適化)とウェブサイトを最適化しよう。

経済のグローバル化に伴い、オンラインショッピングやeコマースの利用が増加傾向にある。2021年の全世界のeコマースの売上は約5.2兆ドルに達し、今後数年間で56%の成長が見込まれ、2026年までに約8.1兆ドルに達すると予測されている。

ホリデーシーズンが到来し、瞬く間に年が明けた。この時期のeコマースSEOは、小売業者の利益と収益に常にプラスの影響を与えてきた。SEOの新たなトレンドに伴い、競争力を維持するためにSEOのベストプラクティスを常に最新の状態に保つ必要がある。

2023年のeコマースSEOベストプラクティス

eコマースサイトは、デジタルでの商品の売買を促進するものであり、2041年までにすべての購入の95%がeコマースストアを通じて行われると推定されている。

つまり、eコマースストアは、小売業者にとって最も収益性の高いデジタルビジネス戦略なのである。しかし、eコマースサイトを開設し、適切なマーケティングを行うことは、想像以上に難しく、多くの課題を抱えている。

eコマースストアの成功率はわずか10~20%だという、いくつかの調査結果がある。多国籍eコマース企業Shopify(本社:カナダ)が発表した調査では、2016年に開始されたすべてのeコマースビジネスの5分の1が、運営開始からわずか1年で閉鎖したことが明らかとなった。

そのため、eコマースサイトを運営していて、そこから収益を上げたいと考えているならば、適切なeコマースSEOプラクティスに従って設計・最適化しない限り、その成功に苦労を強いられることになるだろう。

以下のSEOベストプラクティスにより、eコマースストアの最適化を実施することができる。

1.キーワードリサーチ

キーワードリサーチの実施は、eコマースサイトのSEOで最も重要なステップだ。適切なキーワードでeコマースサイトのコンテンツを最適化することで、長期的に優れた結果を得ることができる。

キーワードリサーチにおいては、ユーザーが製品やサービスを見つけようとする時に検索エンジンに入力する単語を探し出すことが必要となる。

ターゲットキーワードは、以下の4つの基準を満たす必要がある。

  • 膨大な検索ボリューム
  • 高い関連性
  • 高いコンバージョン率
  • 適切な競合

ロングテールキーワードを使用することで、コンバージョン率が向上し、より簡単にWebサイトの上位表示が可能になる。「ロングテールキーワード」とは、検索ボリュームは少ないものの、ビジネスとの関連性の基準を満たす用語のことをいう。ロングテールキーワードで検索しているユーザーは、通常、購買意欲があるため、これらのキーワードはより高いコンバージョン率や、高い投資収益率を生み出す傾向があるのだ。

そのため、eコマースストアを最適化する際には、関連するロングテールキーワードをマーケティングリサーチに含めることを検討しよう。

2.商品ページを最適化する

「商品ページ」とは、eコマースサイトで見込み客が商品を閲覧するためのページのことだ。このページには、製品画像、関連情報、価格、配送の詳細、レビューなど、顧客が購入前に関心を持つであろう製品に関するすべての詳細が含まれている。

徹底したキーワード調査を行った後、調査したキーワードを使って、Webサイトの製品ページのコンテンツを作成することができる。適切に最適化されたコンテンツを含む製品ページは、強い購買意欲を持つトラフィックをあなたのWebサイトに誘導できる。

製品ページには、製品の説明、画像、動画、およびレビューが含まれる。製品ページは以下の方法で最適化できる。

  • ユーザーがズームやピンチをし、さまざまな角度から見ることができる高品質の画像を使用する。
  • 製品に関する詳細な動画を含める。
  • 商品タイトルに最適化されたキーワードとリッチテキストの説明を記述する。
  • 他の消費者の声を追加する。
  • CTA(行動喚起)の追加。

3.プレミアム品質の製品画像

質の悪い画像を見てオンラインで商品を購入したことが何度あるだろうか? その確率は低いだろう。

他の消費者も同様だ。製品の品質は、顧客がブランドをどのように認識するかに影響を与え、その結果、購入の決定を左右する。低品質な商品写真は、顧客を店舗から遠ざけてしまう恐れがある。一方で、高品質の製品写真は人々を引き付け、製品の価値を納得させることができる。

したがって、複数の高品質の製品画像を使用することで、Webサイトを魅力的に見せることができ、ストアがSEOのために最適化される。なぜなら、適切に最適化された画像がGoogle画像検索での視認性を高め、ウェブサイトにより多くのトラフィックをもたらすためだ。また、Webサイトを簡単にナビゲートできるようにすることで、ユーザーエクスペリエンスも向上させることができる。

4.ウェブサイトのパーソナライゼーション

Webサイトのパーソナライゼーションは、サイト訪問者や購入者の要求や欲求に合わせたユニークな体験を提供する。

顧客の86%が、Webサイトのパーソナライゼーションが購入の意思決定に影響を与えることを認めている。そのため、顧客の興味に応じた推薦商品をパーソナライズすることで、顧客があなたのストアから購入する可能性が高まるだろう。

たとえば、eコマースにおけるパーソナライゼーションは、データ分析によって行うことができる。顧客のブラウジングの好みに基づき類似の製品を表示したり、他の製品のアップセルに使用できるカスタムオファーを表示したりすることも可能だ。

5.チェックアウトオプションを簡素化する

市場および消費者データの大手プロバイダであるStatista(本社:ドイツ)による2021年の調査では、2020年にはオンライン小売注文の83.48%がチェックアウトの過程で放棄されていることが示唆された。

ショッピングカートの放棄にはいくつかの理由があるが、主な理由は、複雑なチェックアウトプロセスにあった。チェックアウトプロセスを簡素化することで、eコマースストアの収益を上げることができる。

明確な配送情報、複数の支払い方法、ゲストチェックアウトオプションを消費者に提供することで、チェックアウトのランディングページを改善しよう。これにより、消費者が将来あなたのストアから買い物をする可能性が高まる。

まとめ

現在の競争においては、検索エンジンの分野でe コマースWebサイトの可視性を向上させることが、オンラインビジネスの成功にとって非常に重要となる。ホリデーシーズンは、ほとんどのトラフィックがeコマースストアに集中するため、トラフィックの少ないサイトはビジネスの収益に重大な影響を与える可能性があるだろう。

eコマースのSEOは、一夜にして成功を収めることはできないかもしれないが、あなたはトラフィックとコンバージョンにおけるSEOの利点に気づき始めるだろう。製品によっては、巨大なサメのような企業と競合する可能性があるということだ。

※当記事は米国メディア「Entrepreneur」12/21公開の記事を翻訳・補足したものです。