中国のeコマース大手Alibabaが、スペインで新しいマーケットプレイスを立ち上げた。Miraviaと呼ばれるプラットフォームで、ファッション、美容、食品、ライフスタイル製品を主に取り扱い、ブランドやコンテンツクリエイターと消費者をつなぐ。
2022年、すでにAlibabaは、既存のオンラインマーケットプレイスであるLazadaを欧州に拡大した。さらに今、Miraviaと呼ばれる新しいマーケットプレイスを立ち上げ、スペインに進出している。インフルエンサーが作成した限定のコンテンツやバーチャルで試すことができるメイクアップツールなどで、消費者に新しいショッピング体験を提供したいと考えている。
国際的なブランドと地元のブランド
Miravia ではすでに、Disney、デンマークのおもちゃ会社Lego、フランスの化粧品会社L’Oréal Paris、イタリアの家電ブランドDelonghiなどのブランドを扱っている。また、地元のブランドやセラーのサポートも実施。例えば、スペインのスポーツブランドMunich、家庭用品および小型電化製品を扱うCecotec、アパレルブランドSilbonなども取り扱う。
「競争力のあるオファーで、スペインと世界的なセラーをサポートする」
Miraviaで販売するブランドは、プラットフォーム上に自身のストアを設計し、作成することができる。さらに、プロモーションの設定、ロイヤルティプログラムの適用、顧客とのやり取りも可能だ。MiraviaのゼネラルディレクターであるYann Fotaine氏は「スペインと世界的なセラーに場所を提供し、大小すべてのブランドをサポートし、競争力のあるオファーやパーソナライズされた面白いショッピング体験を提供したいと考えている」と述べた。
「スペインのeコマースの大きな可能性」
「スペインを選んだのは、3,000万人のオンラインバイヤーがいる国だからだ」と同氏は説明した。「スペインはeコマース分野で大きな可能性のある欧州の市場の一つだ。インターネットやモバイルの普及率も高く、Miraviaのようなプラットフォームには大きな可能性がある」。
※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の12/2公開の記事を翻訳・補足したものです。