ドイツの人気ドラッグストアDrogerie Markt（以下、DM）は、店舗に自動ピックアップ（受け取り）ロッカーを設置すると発表した。これにより、顧客はネットで注文した商品をピックアップステーションで簡単に受け取ることができるようになる。このロッカーは、少なくとも700店舗に設置される予定だ。

 

DMはドイツ生まれのドラッグストアで、ヨーロッパ14か国に店舗を構えている。同社は、そのうちの少なくとも700店舗で、自動ロッカー付きの受け取りステーションを展開する。各ステーションでは、同時に最大26件のオンライン注文に対応することができる。

 

オムニチャネルでのプレゼンス

DMはすでにオムニチャネルで存在感を示しており、実店舗に加え、アプリやオンラインショップを展開。これまでは、顧客はオンラインで注文した商品をレジで受け取ることができた。ピックアップステーションでは、非接触かつ待ち時間なしで注文を受け取ることができる。

 

「3時間以内に受け取り可能な商品もある」

 

これまでに、ドイツ国内にあるDMの店舗に49のピックアップステーションが設置された。顧客は、アプリやメールで「受け取りコード」を受信後、営業時間内に注文した商品を受け取ることができる。また、「エクスプレス受け取り」の商品は、3時間以内に受け取ることができるという。

 

「オンライン購入の増加が見込まれる」

「DMのピックアップステーションは、店舗での定点的なショッピングと、DMアプリやオンラインショップによる注文の利点を組み合わせたものだ」と、DMマーケティングディレクターのSebastian Bayer氏は述べる。「当社のピックアップステーションのテストに対して、非常にポジティブな反応が得られた。オンライン購入の増加が見込まれるため、2023年半ばまでに約700店舗にピックアップステーションを設置する予定だ」。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の8/2公開の記事を翻訳・補足したものです。