モビリティにおける革新を目的とするオランダのネットワーク団体The Future Mobility Networkは、電気駆動の自動運転デリバリーロボットのパイロットプロジェクトを開始した。このロボットは、the Breda University of Applied Sciences(ブレダ応用化学大学)内を移動し、キャンパスの3つの建物に食品以外のさまざまな商品を配達するという。

 

このテストで、学生はロボットが与える影響や、ロボットの性能、ロボットを取り巻く人の行動、使い勝手などを調査する予定とのこと。

 

「学生は人々のロボットに対する反応を調査する」

 

「新型コロナウイルスのパンデミックにより自動運転車の需要が高まっている。このようなロボットは、人と人との接触を減らし、ウイルスのさらなる拡散を防ぐ役に立つ」と、このテストをサポートする、オランダのロジスティクス開発や研究支援を行うLogistics Community Brabant(LBC)は言う。

 

デリバリーロボットにはさらなるメリットが

「デリバリーロボットには、さらなる利点もある。より長い時間(年中無休)利用可能で、電気なのでサスティナブルで、特定の活動を引き継ぐことにより、他の(より良い)仕事に人を配置することが可能となる」とLBCはコメントしている。

 

オランダ語の“Logistiek op Wielen” (“Logistics on wheels”車輪のロジスティクス)の頭文字を取って「Lowie」と名付けられたロボットは、アップスケールの可能性だけでなく、前述の側面についての研究にも使われている。このテストはThe Future Mobility Networkとカタールのモバイルユーティリティプラットフォームを構築するAirlift Systemsが共同で行っており、Logistics Community Brabantがサポートしている。

 

「デリバリーロボットの名前Lowieは “Logistics on wheels”の略」

 

Albert Heijnもデリバリーロボットをテスト

2019年3月、オランダのスーパーマーケットチェーンAlbert Heijnは自社のデリバリーロボットの試験運用発表。このロボットカーはBreda大学の敷地からそう遠くないHigh Tech Campus Eindhoven(多くの企業や研究所が集まるオランダのハイテクセンター)でテストされた。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の10/1公開の記事を翻訳・補足したものです。