生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティングが、2022年3月22日(火)~2022年3月24日(木)の3日間、全国の20歳~69歳の男女1000人に「EC」をテーマにインターネットリサーチを実施し、結果を公開した。

 

 

調査背景

新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で、以前よりオンラインショップを利用する機会が増えた方も多く、これにより自社のECショップの立ち上げ・ECショップの強化をスタートした企業も多々ある。ECショップが増える昨今、生活者に選ばれるECづくりのヒントを得るため、ECを利用する全国の男女1000人に対し調査を行った。

 

 

 

普段ECサイトでよく購入する商品ジャンル

 

普段ECサイトでよく購入する商品ジャンルを調査した結果、「衣服・鞄・靴」が48.2%でトップとなり、そこに1.6ポイント差の46.6%で「書籍」、約8ポイント差の38.5%「美容・健康関連」と38.1%「生活雑貨・インテリア」が続いた。一方、「車・バイク関連」も10%以上の割合を獲得。比較的価格が高いジャンルのため、実店舗での販売スタッフとの相談や、実際の使い心地の確認がより重要となりそうだが、ECを利用する割合は少なくないことが分かった。

 

 

ECショップを選ぶ際に重要だと思う要素

 

トップとなったのが送料の安さで、「重要」と回答した割合のみで62.2%と半数以上、「やや重要」も含めると割合は88.8%となっており、送料の価格設定がECショップ運営においていかに重要であるかが分かった。

また、送料に次いで重要度が高かったのが「使いたい決済方法があるか」、「運営会社が信頼できるか」で、「重要」と回答した割合がそれぞれ44.7%・45.6%、「やや重要」と回答した割合がそれぞれ36.5%・35.5%と、近似している。

一方、「返品できるか」や「使いたい配送方法があるか」、「日時指定できるか」は25%前後とそこまで重要視されていなかった。

 

 

嬉しいと感じる送料設定

 

「嬉しい」と回答した割合が最も高かったのが「全品送料無料」で、74.1%と圧倒的だった。一方、「メール便(※その他配送手段名)なら送料●円」を「嬉しい」と回答した割合は34.5%、「何個購入しても送料一律●円」を「嬉しい」と回答した割合は22.5%となり、いくつ購入しても送料が一律と提示されるよりも、配送手段ごとの明確な送料を提示される方が生活者にプラスに働くということが読み取れる。

 

 

ECショップに必要だと思う商品画像

 

「必要」と回答した割合が最も高かったのが「寸法が記載された画像」で、50.0%で、直接画像にサイズを明記したものを必要とする方は多いようだった。しかし、ECで商品を購入する方の中には、サイズを確認することを面倒に感じ、そのまま購入してしまう方もいるでしょう。このようにサイズ表記した画像を商品ページに入れておくことは、購入者側に親切であるとともに、購入後のイメージ違いによる返品や悪評価の防止等、販売側のメリットになるとも考えられる。

また、「細部まで拡大できる画像」を必要と回答したのは38.8%と「寸法が記載された画像」に次ぎ重視されていることが分かった。

「ショップスタッフが実際に利用している画像」「モニターが実際に利用している画像」を「必要」と回答した割合はそれぞれ22.5%・24.0%である一方、「具体的な使い方がイメージできる画像」は32.0%と、8~9.5ポイント高くなっている。購入後に自分がどのように使えば良いか具体的にイメージできる画像があることの方が重要であり、画像内の人物はショップスタッフやモニターでなくても構わないということかもしれない。