デンマークのeコマース市場は、今年末に195億ユーロに達すると予想されている。昨年の同国オンライン小売業界の売上173億ユーロに対し、12.72%の成長が見込まれるという。

 

デンマークのeコマースはここ数年、二桁成長を見せている。この国のオンライン小売業界は2015年と2016年に15%以上成長し、2017年には11.12%成長した。そして、Ecommerce Foundationの新しい調査によれば、今年は12.72%の成長が見込まれるという。これは、デンマークのeコマースが今年末までに195億ユーロに達することを意味する。

 

 

なお、昨年デンマークのeコマース売上高は国の国内総生産の5.85%を占め、今年はこの比率が6.36%に増加すると予想されている。

 

オンライン消費者の年間支出額:4,009ユーロ

Ecommerce Foundationによれば、デンマークのオンライン人口の86%以上が、今年オンラインで買い物をするとのこと。これは、昨年オンラインで買い物をした人々の比率とほぼ同じである。昨年、デンマークの平均的なオンライン消費者は3,567ユーロを支出したとのことだが、この数字は今年、4,000ユーロ以上に増加すると見込まれている。

 

データによれば、デンマークでの支払い方法としては、昨年はデビットカードとクレジットカードが最も人気が高かった。これに、スマートフォンアプリ、PayPal、ネットバンキング、請求書での支払いが続く。今後数年の間にカードの人気は低下し、その代わりに電子財布や電子請求書がより頻繁に使用されると予想されている。

 

 

デンマークで人気の配送方法

この調査によると、デンマークの顧客の44%が自宅で荷物を受け取ることを好む一方、39%は近くの宅配便取扱店で荷物を受け取ることを好んでいるとのこと。デンマークでのオンライン購入商品について、その他の人気の配送方法としては、宅配ボックスでの受け取り(7%)、職場への配達(4%)、ネットショップの住所での受け取り(3%)がある。

 

デンマークでのクロスボーダーeコマース

デンマークでのクロスボーダーeコマース(海外の複数の国に対するEC販売)はますます人気が高まっている。この業界の昨年の売上高は62.9億ユーロに達したが、今年末には73.6億ユーロに、2020年には87億ユーロにまで増加すると予想されている。
※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の7/16公開の記事を翻訳・補足したものです。