世界で3番目の規模を誇る英国のM(モバイル)コマース市場。その市場規模は559億ユーロと言われている。上位2か国の中国(6,526億ユーロ)、米国(1,832億ユーロ)に続き、ヨーロッパ諸国からは英国が世界第3位に入った。
これは、世界中の36カ国を対象にオンラインショッピングに関する調査を行なったWorldpayが発表した新しいデータ(閲覧には登録が必要)によるもの。調査によると、eコマースのグローバルな売上総額1兆1,300億ユーロの38%をMコマースが占めており、グローバルMコマースは今後5年間で19%の成長を見込むとしている。
英国のMコマース、毎年16%成長
英国ではMコマースが最も急成長を遂げているチャネルであり、年間16%の成長率を見込んでいる。2022年には1,000億ユーロをわずかに上回るほどの規模となっているだろう。またこの調査では、モバイルで買い物をする英国の消費者にとって「eウォレット」が人気のある支払い方法であることも示している。現在英国では、このeウォレットでの支払いがオンライン決済の23.2%を占めているという。
「英国でのMコマースの予測される成長は、同国のデジタル決済の安全性と利便性に対する強い自信の現れだろう」と、Worldpayは記述。「スマートフォンの所有者数の増加やモバイルネットワークの高速化、消費者がよりシームレスな支払い体験を求め続けることによって、eウォレットは急速な成長を遂げるだろう」。
「特に英国は高度に発展した市場であり、インターネット普及率は99%に達する。将来的には、eウォレットがMコマースでの買い物客にとって主流の決済方法となることは明らかであり、これはほんの始まりにすぎない」とWorldpayのMotie Bring氏は語った。「音声認識から顔認証までのデバイスハードウェアの最新の技術革新により、これまで以上にシームレスで安全な決済が可能になる。消費者はデスクトップではなく、スマートフォンやタブレットを利用するようになるだろう」。
※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の11/12公開の記事を翻訳・補足したものです。