スウェーデンのアパレルメーカーH&Mと、後払い決済サービスを提供するスウェーデンのフィンテック企業Klarnaは、世界的なパートナーシップ契約を締結した。これにより、(H&Mの)様々なサービスの中でも特に、ポイント会員サービス「H&M Club 1」の支払いプログラムが強化され、より充実したオムニチャネル決済や、H&Mモバイルアプリを通じての合理的な「後払いサービス」が可能になるだろう。

 

両社の目標は、H&Mの顧客がいつどこでどのように買い物しても、シームレスで個々に応じた魅力的なショッピング体験を提供することである。H&Mはエンドツーエンドの顧客体験を可能にするために、 Klarnaの単一プラットフォームをうまく活かしていく予定。結果として、顧客は、Klarnaの人気サービスである”後払い決済”「try before you buy」(買う前に試す)を利用できるようになるだろう。

イギリスとスウェーデンを皮切りに

この新機能は、最新のH&Mアプリと会員サービス「H&M Club」に組み入れられ、2019年にはイギリススウェーデンで稼働開始予定。ゆくゆくは、H&Mが展開している14カ国の市場の何百万もの顧客へ向けて、シームレスなショッピング体験を提供していくことになるだろう。

実店舗とオンラインの両方でモバイル決済

「我々H&Mは、今回のパートナーシップに大変興奮している。顧客が様々なチャネルを自由に行き来し、オンラインや実店舗にてどのようなショッピング体験をしたいか自ら選択できるようにしたい」と、H&Mグループの事業開発長Daniel Claesson氏は言う。「このパートナーシップによって、顧客それぞれの希望に応じた支払い方法を提供し、進化し続ける買い物パターンやニーズに応えられるようになるだろう。また今日のオンラインファッション小売りに重要性をもたらす「後払い決済」により、実店舗とオンラインのどちらでも、直接H&Mアプリを利用したモバイル決済が可能になるだろう」。

H&MがKlarnaに投資

H&MとKlarnaは、単なるパートナーに留まらず、H&M グループによるKlarnaへの投資も見込まれているという。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の10/8公開の記事を翻訳・補足したものです。