株式会社ラクーンコマースが運営するBtoB越境EC「SD export」は、鯖江商工会議所が全国の商工会議所に先駆けて2021年1月よりスタートした、地産品の海外販売支援事業「CROSS BORDER『SABAE』」に新たに参画する。

 

これにより、地元中小企業は、海外の一般消費者向けの販売強化に加え、海外小売店への卸販売もオンラインで可能となり販路開拓が期待できる。

 

 

提携に至った背景

 

新型コロナウイルスの影響で国内展示会の縮小や中止が相次ぎ、海外展示会への出展や現地での営業活動も制限されている状況で、多くの企業において新たな販路開拓施策を実施することが課題となっている。

そのような中、鯖江商工会議所は、2021年1月から、地元企業がコロナ禍で消失した売上回復を目的とした、海外YouTuberを活用した販促支援を手がける「PROMOJAPAN」、海外消費者向けのBtoC越境ECサイト「Zenplus」と共に、海外への販路開拓支援事業「CROSS BORDER『SABAE』」を立ち上げ、商工会議所が主導。

「CROSS BORDER『SABAE』」では、支援した商品の前月比売上が約1.2倍に増加し販売実績に繋がったことから、さらなる事業拡大と地元企業の売上拡大を実現すべく、海外小売店への卸販売の強化するため「SD export」との取り組みを始めることに至った。

 

また、プロモーションから越境ECでの販売までワンストップで支援する事業は全国初となる。

 

 

取り組み詳細

 

 

BtoB越境ECサイト「SD export」は、国内メーカーと海外小売店が取引できる卸販売専用の越境ECプラットフォームで、世界134カ国を対象に、マッチングから受注、決済、貿易事務、物流まで代行し、メーカーは国内と変わらない作業で手間やリスクなく海外に販売することができる。

 

「CROSS BORDER『SABAE』」の事業拡大に伴い、新たに「SD export」が参画することで、これまでの海外消費者向けの販売だけでなく、海外に実店舗を構える小売店やバイヤー、ネットショップ事業者などに対する卸販売の強化も可能となる。
今後、鯖江商工会議所では地域の支援機関との連携も視野に入れており、地域一丸となって地産品の海外販売支援強化へと取り組んでいく。一方、「SD export」は、地産品を簡単に海外に卸販売できるサービスとして、地域の中小企業の海外販路開拓を支援していくとのこと。