日本ユニシスは、STARP株式会社から「Live kit」事業を譲受し、2月5日からライブコマースサービスの提供を開始した。「Live kit」は、自社のECサイトやWebサイト内で運用することができ、イベントやキャンペーンだけでなく日常的な活用が可能である。ライブ視聴から購入まで同一画面上で完結するため、視聴者の購買意欲を下げることなく購入につなげることができる。
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で、外出自粛の社会状況の中、生活者の商品購入プロセスが 大きく変化し、オンラインでライブ配信と商品販売が同時に行えるライブコマースへの注目が急速に高まっている。加えて、今春に通信環境の5Gが本格実用化されることで動画コミュニケーションの利用が増え、ライブコマースの採用を検討する事業者が増加することが予想される。
Live kitは、自社で運用しているECサイト上で、商品販売が可能なライブ配信を行うことができる。KOL(Key Opinion Leader)がライブ配信にて自社商品を紹介し、気になったアイテムを視聴者がその場で購入する、スマホ時代ならではの、新感覚のショッピング体験を提供する。また、物販を伴わないコンテンツ配信や商品やサービスのプロモーションにも利用可能である。
全ての機能をライブ画面(同一画面)で操作できるため、別ページに用意された購入画面へ誘導する他サービスとは違い、視聴者の購買意欲を下げることなく販売につなげることができる。
主な機能は以下の通りである。
・チャット
・販売/決済(クレジットカード決済、後払い決済)
・投げ銭によるプレゼント提供(販売目的ではなく販売促進やファン作りでの活用)
・紹介商品などの詳細情報の公開
・SNS 連携
・管理者向け運用管理
運用管理機能により、独自のドメイン管理が可能なため、既存の Webサイトにタグを埋め込むだけ でサービスが利用できる。
また有償ライブ配信機能や分単位の時間課金などの機能を4月以降に追加する予定である。
日本ユニシスは「Live kit」の活用シーンとして、以下を想定している。
・TV 通販のような臨場感を自社 EC サイトで実現し集客・売上拡大
-EC通販事業者や各メーカーにおけるライブ配信を活用した商品プロモーションや販売
-新型コロナウイルス(COVO-19) 感染拡大の影響下での動画レクチャ配信
・事業者/団体におけるプロモーション
-旅行/音楽/エンタメ系におけるコンテンツのライブ配信
-学校/会員組織/公共機関など非物販事業者におけるWEBマーケティング
さらに、C2C のライブ配信プラットフォームやライブコマース特化型モールなど広範な活用の拡大を想定している。
日本ユニシスは、「Live kit」を、ライブコマースサービス基盤を小売業やメーカーをはじめ幅広い国内事業者へ提供し、5年間で300サイト以上への提供を目指す。
また、ライブコマースで得られる生活者とのコミュニケーションのデータを活用した事業者支援など、顧客情報管理(CRM)だけでなく、ネットを中心とした接客・販促における事業を拡大していくとのこと。