LINE株式会社は自社が運営するライブ配信サービスLINE LIVEにおいて、9月25日よリインストリーム広告「LIVE Video Ads」を導入。LIVE Video Adsにより、動画視聴の開始前に広告を表示する機能であるプレロール広告の利用が可能となる。

 

スマートフォンならではの多彩な表現でより高い訴求性を実現

プレロール広告により、LINE LIVEのライブ動画・アーカイブ動画の視聴開始前に動画広告が自動再生される。映像をクリックすることで外部リンクへ誘導することも可能。また、LINE LIVEプレイヤーにより、LINEで動画視聴を楽しむユーザーへのアプローチも可能だ。なお、配信者の配信内容や過度な誹謗中傷コメントに対する監視やユーザーからの通報から、問題のあるコンテンツを削除するなどの対応を行うことで広告主・ユーザー双方のサポートを行うとしている。

▲プレロール広告の画面遷移イメージ

 

広告主・配信者・視聴者の3方良しの情報接点を創出するLIVE Video Ads

LIVE Video Adsの収益は動画配信者に対して還元することで、結果的に広告主のブランディングや認知度の向上が期待されるエコシステムだ。

広告主は配信者に対して広告掲載インセンティブなどの還元を行い、配信者に対して配信動画のクオリティ向上を促すことができる。コンテンツのクオリティが上がり、視聴者のコンテンツに対する満足度向上が見込まれると視聴者は増加し、広告主のブランディングや認知度の向上につながる。今後は、今回のプレロール広告をはじめ、配信者がLIVE配信中に好きなタイミングで動画広告を挿入することができるミッドロール広告や、配信コンテンツと横並びに広告を提示できるインフィード広告、最適な広告表示が可能なプラグマティック広告や特定の配信にのみ表示するリザベーション広告など、様々な広告メニューの導入を検討している。

 

 

今回導入されたプレロール広告は、動画業界最大手であるYouTubeのライブ配信でも可能な機能ではあるが、LINE LIVEは24歳以下のユーザー割合が47%と、若年層に対するリーチに非常に有効な点で差別化となっている(Web担当者フォーラムの記事によるとYouTube利用者は20代〜40代が中心)。また、月間利用者数も2,800万人を突破していることから、影響力も十分に備えているといえる。