株式会社フィードフォースは、マーケターのためのフィード管理ツール「dfplus.io」において、データフィード利用状況調査2020を実施した。その一部を紹介する。

 

2020年9月時点で、一企業が管理しているデータフィード数の平均は、4.7フィードだった。

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2019年8月に行われた前回調査結果(平均4.1フィード)から増加し、データフィードを複数の媒体や施策に活用する傾向が高まっていると言える。2019年10月の調査も同様であり、2年連続での増加が見られた。

業種を人材に絞った場合は平均6.5フィードとなり、集客施策を複数のチャネルに展開するなど、データフィード活用を牽引している可能性がある。いずれの業種も平均2フィードを超えていて、商品データを一つの施策のためだけに使うのではなく、複数の媒体・施策に展開して活用しようという姿勢は、全体的なトレンドになっていると考えられる。

 

ツール上で管理されているデータフィード数を媒体ごとに集計すると、Criteo、Googleショッピング広告、Facebookカタログが多く利用されていることがわかった。

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注目したいのは、Googleショッピング広告を利用するユーザーの増加である。

前回調査時点(2019年7月)ではFacebookカタログのフィード数の方が多かったが、今年度にかけてGoogleショッピング広告に配信するユーザーが増え、Criteoに次ぐ第2位となった。

Googleショッピング広告は、ECの新規獲得施策として人気の媒体である。近年、企業のEC注力の傾向が高まっていたが、新型コロナウィルス感染症流行の影響とオンラインショッピング需要の高まりによって、それがさらに後押しされたことも利用増の要因と考えられる。Googleショッピングタブの無料リスティングが日本国内でローンチされたこともあり、利用ユーザーは今後さらに増加していくことが見込まれる。

 

2020年9月時点で、Webサイトのサービス内容別に利用媒体を集計した結果、ECサイトでは、Googleショッピング広告が最も利用されていることがわかった。

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Googleショッピングを利用するサイトの割合は67.0%だった。次いでFacebook、Criteoと続いた。上位の3つの媒体は、4位以下の媒体に利用割合で大きな差をつけていて、ECサイトにおいては、「Googleショッピング広告」「Facebookカタログ」「Criteo」が3大人気媒体と言えそうである。

 

調査の結果、各企業の管理データフィード数は平均4.7フィードで、前回調査時よりも増加していた。他にも、企業のEC注力に加えて、コロナの影響やEC需要の高まりも後押しとなり、Googleショッピング広告への配信が増えていることなどがわかった。

今後もdfplus.io では「フィード初心者にもやさしいツール」を目指し、便利な機能の追加および利便性の向上に努め、データフィード業界のさらなる発展と活性化に貢献していくとしている。