株式会社フィードフォースは、マーケティング・広告運用チームのためのフィード管理ツール「dfplus.io」において、データフィード利用状況調査2019を実施し、結果を公表した。その結果、各企業の管理データフィード数は平均4.1フィードと、前回調査時点より20%増加しており、過去1年以内にリリースされたLINE、Yahoo!の新媒体の利用も伸びていることや、約8割が「ツールによるデータフィード管理」を採用していることなどが分かった。

 

2019年8月時点で、一企業が管理しているデータフィード数は平均4.1フィードで、2018年11月に行われた前回調査結果(平均3.4フィード)から大きく増加しており、データフィードを複数の媒体や施策に活用する傾向がより強くなっていると言えそうだ。

 

管理データフィード数を利用媒体ごとに集計すると、Criteo、Facebook、Googleショッピング広告が多く利用されていることが読み取れる。また、2018年11月にリリースされたLINE社の「LINE Dynamic Ads」、2019年2月にリリースされたヤフー社の「Yahoo! ディスプレイアドネットワーク(YDN)動的ディスプレイ広告(DAD)」といった新媒体は、利用数が急伸している様子が見られた。けれども、上位3社との差は大きく、現段階ではCriteo、Facebook、Googleショッピング広告の人気が高いことがわかる。

 

2019年8月時点で、Webサイトのサービス内容別に利用媒体を集計した結果、ECサイトではGoogleショッピング広告を利用する割合が61.9%と最も利用されている結果となった。次いで票が集まったのが、Facebook広告やInstagramショッピングに使うことができる「Facebookカタログ」で、半数以上で利用されていた。

 

人材サービスサイトではCriteo、Indeed、Googleダイナミック広告などの人気がありつつも比較的僅差で、各サイトが複数媒体を活用する傾向が見受けられた。また、カスタムデータフィードを活用して提携サイトにデータフィードを送信するなど、ダイナミック広告以外での用途も見られる他、新しい媒体であるLINE社の「LINE Dynamic Ads」、ヤフー社の「Yahoo! ディスプレイアドネットワーク(YDN)動的ディスプレイ広告(DAD)」の利用意向の高さも特徴的だった。

 

 

また、今回の調査で新たに、データフィード管理ツールの利用期間が長い企業ほど、管理データフィード数が増える傾向があった。この傾向は、「スモールスタートしやすく、運用しながら無理なく活用先を増やせる」という、データフィード管理ツールの利点と共通していることが分かった。

 

 

オンライン広告が多様化し、その運用・管理の手間が煩雑となる中、今後もデータフィードの管理利用数は増加傾向が続くのではないだろうか。