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ノウハウ・ツール
公開日2020/10/23

Googleアルゴリズム、過去10年の8つの主要アップデート、背景から対応策まで詳細解説まとめ

過去10年間に導入された数え切れないほどのGoogleアルゴリズムのアップデートの中でも、SEOを永遠に変化させたものを紹介する。

 

Googleは年に数千回、検索アルゴリズムのアップデートを行なっていると公表している。そのうち圧倒的多数については、非常に些細なアップデートであり、気づかない程度である。しかし、たまではあるが、GoogleがSEO対策を永遠に変化させるほど、根本的な変更を行うことがある。

 

今回は、最も主要な検索アルゴリズム変更の中から8つを紹介する。それらのアップデートが導入された理由、そして、どのように機能するのか、また対応策として、SEO戦略をどのように調整する必要があるのかを考察していこう。

 

その前に、これまでにGoogleアルゴリズムアップデートに影響を受けたことがあるかどうかを確認する必要がある。まずやるべきことは、SEO PowerSuiteRank Tracker(SEO順位チェックツール)を起動し、Google Analytics(Webページのアクセス解析ツール)アカウントと同期し、設定をOrganic Traffic(オーガニック検索結果のみを追跡)に切り替えることだけである。

 

 

表示されるグラフのダッシュライン上にマウスオーバーすれば、特定のアルゴアップデートが、自社サイトのトラフィックの変化に影響しているかどうかを確認することができる。

 

  1. パンダ

アップデート日: 2011年2月24日

 

警告対象:重複、盗作、内容が乏しいコンテンツ、ユーザー作成スパム、キーワードの詰め込み。

 

機能方法:パンダ・アルゴリズムアップデートは、ウェブページに、ランキング要因となる、いわゆる「品質スコア」を割り当てるものである。当初、パンダの影響は軽かったが、Googleのコアアルゴリズムに恒久的に組み込まれた2016年1月以来、アップデートのロールアウトがより頻繁になり、パンダによるペナルティと回復の両方が、より迅速に実行されるようになっている。

 

対応方法: コンテンツの重複や、コンテンツの内容が乏しくないか、キーワードの詰め込みがないかについて、定期的なサイトチェックを実行。そのためには、SEO PowerSuiteのWebWebsite Auditorなどのサイトクローラーが必要となる。

 

 

WebSite Auditorの新しいContent Editorモジュールを使用すれば、ペナルティの対象となる可能性を回避し、誤ってキーワードを詰め込むリスクなくページを作成することが可能となる。また、Content Editorが、上位の競合他社ページを分析し、Google検索で効果を上げているコンテンツを根拠とするSEO推奨事項を提示する。

 

 

そして、自社コンテンツがウェブ上の他サイトで複製されていないかをチェックしたい場合は、Copyscapeのような盗作チェッカーを使用することができる。

 

  1. ペンギン

アップデート日:2012年4月24日

 

警告対象:スパム的リンクや無関係なリンク、過剰に最適化されたアンカーテキストを持つリンク

 

機能方法:ペンギンの目的は、不自然にみえるバックリンクを有するサイトのランキングを下げることである。このアップデートにより、スパム行為であるリンクファーム(さまざまなサイトから大量に集めた相互リンク)やPBN(内容の薄いサイトからのリンク)からリンクを稼ぐような、低労力のリンク構築は消滅した。

 

対応方法: Googleペンギンアップデートの影響を受けないためには、リンクプロフィールの伸びを監視し、SEO PowerSuiteのSEO SpyGlassなどのバックリンクチェッカーで定期的な監査を実行することである。同ツールのサマリーダッシュボードには、リンクプロフィールの伸びに関する進捗グラフが表示される。競合他社によるSEO攻撃によるものである可能性もあるため、異常な急上昇に注意すべきである。

 

ペンギンが考慮する統計データは、SEO SpyGlassのペナルティリスクの計算式に組み込まれている。ペナルティリスクタブにおいて、自社バックリンクリストを、高リスクから低いリスクに並べ替えてみよう。50%以上のリスクを持つリンクは、調査すべきである。それらが不当であると判明した場合、disavow(否認)ファイルに追加、ダウンロードし、Google Disavow Links Tool(リンクの否認ツール)へ提出する。

 

 

  1. ハミングバード

アップデート日:2013年8月22日

 

警告対象:キーワードの詰め込み、低品質コンテンツ。

 

機能方法:ハミングバードアルゴリズムによって、Google は、検索クエリをより正確に解釈し、クエリ内の個別の用語ではなく検索者の意図にマッチした結果を提供することができる。キーワードは、引き続き重要だが、ハミングバードアルゴリズムは、検索者が入力した単語そのものが含まれていなくても、ページが検索クエリに対してランキングすることを可能にする。これは、潜在的なセマンティックインデックス(関連性に着目してコンテンツの内容を読み解くための技術)、共起語、同義語に基づいた自然言語処理によって、実現されている。

 

対応方法:より広範なキーワード調査を行い、キーワードの背後にある概念に焦点を当て、関連検索、同義語、共起語を慎重に分析する。このようなアイデアの優れたソースとなるのは、Google Related Searches とGoogle Related Questions、および、Google Autocomplete suggestionsである。これらは、すべて、Rank Trackerのキーワードリサーチモジュールに組み込まれている。

 

 

これらの提供されたインサイトを用いて、オーディエンスの言葉をよりよく理解し、コンテンツを多様化すべきである。検索者の意図を満たす包括的なコンテンツを作成すれば、エンゲージメントとSEOの両方の面で勝利することができるだろう。

 

  1. モバイル

アップデート日:2015年4月21日

 

警告対象:モバイル版ページ不足、低いモバイルのユーザビリティ

 

機能方法:モバイル、そして、それ以降のモバイル検索に関するアップデート(2018年、2020年)により、ウェブサイトの中心は、デスクトップ版からモバイル版へと移行した。現在Googleは、モバイルサイトがどれだけ迅速でユーザーフレンドリーであるかに基づき、全ウェブサイトをランク付けしている。

 

対応方法:モバイル検索用にページを最適化し、スピードとユーザビリティにフォーカスしなければならない。Googleによるモバイルフレンドリーとページスピードに関するテストによって、ページのどの側面を改善する必要があるかを確認することができる。これらのテスト機能は、SEO PowerSuiteのWebSite Auditorに統合されており、Webサイトの包括的監査の一環としてページのモバイル最適化をチェックすることが可能。Content Analysis(コンテンツ分析) > Page Audit(ページ監査)で表示される。

 

 

  1. ランクブレイン

アップデート日:2015年10月26日

 

警告対象:クエリ固有の関連性の欠如、内容が薄いコンテンツ、低品質UX

 

機能方法:ランクブレインは、Googleのハミングバードアルゴリズムの一部である。機械学習システムであり、Googleがクエリの背後にある意味を理解し、それらのクエリに対して最適な検索結果を提供するサポートを行う。Googleは、ランクブレインを、3番目に重要なランキング要因としている。このメジャーアップデートが、どのようなやり方で動作しているかは不明であるが、一致しているのは、ランクブレインがユーザーのGoogle検索結果をカスタマイズする役割を担っていると点である。基本的に、Googleは、あるユーザーの検索クエリだけでなく、同義語や暗示語、個人の検索履歴など、より広範なコンテクストを考慮に入れている。

 

対応方法:競合分析を行い、関連性と包括性に関するページ最適化を実行する。WebSite AuditorのTF-IDF(文章中の単語の重要度を評価する手法の一つ)ツールを使用すると、上位にランクされている競合他社が使用している関連用語やコンセプトの総合リストを確認することが可能に。それらの語句をコンテンツに追加する方法を見つけると、検索の関連性が飛躍的に向上するだろう。

 

 

  1. メディック

アップデート日:2018年5月4日

 

警告対象:YMYLウェブサイトの信頼性欠如;弱いE-A-Tシグナル(Googleのページ品質評価の最重要項目の一つ。Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性))

 

機能方法:Google メディックのアップデートは、人生を左右する可能性のある意思決定(金融、法律、教育)に関係する他のウェブサイトだけでなく、医療系のウェブサイトにも、偏って影響を及ぼしているようである。明示的に確認されたわけではないが、Google担当者は、このアップデートにより、 Quality Rater Guidelines(サイト品質評価者向けガイドライン)のE-A-T(専門知識、権威、信頼)シグナルの一部が実装されたことをほのめかしている。

 

対策方法:現在までのところ、メディックアップデートの回復戦略は実証されていない。自社ウェブサイトに信頼性を持たせるために専門的ライターを雇うことを推奨するSEO担当者もいるし、自社ブランドのエンティティを構築することが解決策であると主張する担当者もいる。しかし、事実に基づくのであれば、自社ウェブサイトの権威を高める唯一の効果的な方法は、バックリンクプロファイルを向上させることである。効率的なアプローチは、SEO PowerSuite のSEO SpyGlassのようなバックリンクリサーチツールを使用して、競合他社のバックリンクに関するアイデアを借りることだろう。

 

 

SEO SpyGlassを使用し、自社ウェブサイトと競合他社ウェブサイトのバックリンク・ギャップを見つけることができる。自社の競争相手の2つ以上にリンクしている信頼性の高いウェブサイトがあれば、ベストである。これは、そのウェブサイトが自社ニッチに興味を持っているが、1つの企業と独占的関係にないことを示しているからである。

 

Quality Rater GuidelinesのSEOガイドに、より詳細なヒントが示されている。

 

  1. バート

アップデート日:2019年10月22日

 

警告対象:内容の不備、フォーカスの欠如、コンテクストの欠如

 

機能方法:バートのアップデートによって、自然言語処理技術を使用して、検索クエリの理解、テキストの解釈、エンティティの識別、エンティティ間の関係性がより向上した。パンダ、ハミングバード、ランクブレインのアップデートは、キーワードから遠ざかるものであったが、バートアップデートは、その取り組みの集大成であり、Google は、クエリと検索結果の両方において、より高度にニュアンスを理解することが可能になった。

 

対応方法:ついにGoogleが、実際に良いライティングを適切に評価可能になるまでに至った。これまで以上に、意味のあるコピー作成を目標として取り組むことが重要である。つまり、あいまいな言葉を使用することを控え、説明的なスタイルの文章を採用すべきだということである。また、コピーを作成する際には、エンティティリサーチを行うことが有効である。関連性のあるエンティティを含めることで、コンテンツのコンテクストを作り上げることができるからである。

 

SEOにおけるエンティティ使用に関するガイドに、より詳細なヒントが示されている。

 

  1. コアアップデート

アップデート日:2017年~現在

 

機能方法:2017年以来、Googleは、より大きなアップデートをGoogleコアアップデートと呼んでいる。そして、それ以来、コアアップデートがどのようなものであるか、それらが検索におけるどの部分を改善することを意図しているかについての透明性は、さらに低下している。SEO専門家は、多くの場合、アップデート後の順位変動を追跡し何が変更されたのかを正確に把握しようとするが、決定的な見解が示されることはほとんどない。それは、Googleのコアアップデートは、単に過去のアップデートを改善するものか、小さなアップデートを寄せ集めたバンドルに過ぎない可能性があるからだ。

 

対応方法:Googleコアアップデートの影響については不明点が多いため、できることの一つは、自社がターゲットとするキーワードのSERP(ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードの検索結果)を表示するページ履歴をトラッキングすることである。アップデートの際には、どの競合他社のランキングが上下しているかを確認し、その要因を根拠に基づいて推測すべきである。

 

SERP履歴のトラッキングを開始するには、Rank Trackerを起動し、Target Keywords(ターゲットキーワード)> Rank Tracking(ランクトラッキング)> SERP Analysis(SERP分析)と進み、Record SERP data(SERPデータの記録)をクリック。Rank Trackerが、各キーワードのSERP上位30位のトラッキングをスタートする。

 

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の10/13公開の記事を翻訳・補足したものです。

 

 

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