ロシア発の有名ファッションデパートチェーンTSUMは、最新のオンラインブラウジング・エクスペリエンスの提供と、売上、ロイヤルティ、商品認知度の向上を目指している。これを実現するために同社は、Cappasityと提携。Cappasityとは、オンライン小売業者向け3Dコンテンツ制作、および、没入型エクスペリエンス構築用のSaaSプラットフォームである。

 

TSUMとCappasityの両社は、実験トライアル開始前にエンゲージメントと注目度を向上させ、測定検証可能で、有益な情報を提供するエクスペリエンスを構築するという明確な目標リストを作成した。数ヶ月の間でTSUMは、Cappasityの3D製品イメージング・ソリューションを使用し、同社Webサイト上の多様な女性用シューズ、男性用シューズ、ハンドバッグ、そして、バックパック商品ページをアップデートしている。

 

次にTSUMは、A / Bテストを実施し、3D商品画像を掲載したページと掲載しないページとの人気度を比較。その結果、3Dデジタル化されたページで紹介された商品のROI(投資利益率)向上がみられたという。オンライン・コンバージョンが40%増加し、エンゲージメントと商品ページの滞留時間が2〜5倍に増加したのだ。このインパクトのある結果を受け、TSUMは、販売商品ページのデジタル化をさらに推進。現在、58,000のSKU以上がデジタル化されている。

 

TSUMのチェアマンであるAndreas Schmeidler氏は、次のように述べた。「我々は、サイト訪問者がクリックし閲覧した、Cappasityによって3Dデジタル化したカテゴリー商品のコンバージョン率を、およそ40%向上させることができた。3Dは、より革新的なビジネスの実現を助け、競合他社との差別化を可能にするテクノロジーである。我々は、3Dによって顧客エンゲージメント向上を実現している」。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の5/8公開の記事を翻訳・補足したものです。