Amazonは、フランスに拠点を置く世界最大の化粧品会社ロレアルグループ傘下、モディフェイスの人工知能技術であるAIと拡張現実のARを活用し、AmazonのモバイルサイトとAmazonショッピングアプリで、バーチャルにメイクアイテムを試せる機能「バーチャルメイク」を導入した。モディフェイスが開発したこの技術を実装するのは、日本国内のEコマースにおいてはAmazonが初となる。

 

この機能は、AIを活用し、自動的に製品の色などを瞬時に分析して読み取る。そして、AIで得た情報をもとに、ARによって実際のメイクをしたような仕上がりを画面上の顔に投影し、再現することが可能という。この機能によって、Eコマースでメイクアイテムを購入する際に問題となっている「試せない」というマイナス面を解消することに一役買うことになりそうだ。

 

新サービスバーチャルメイクの使用方法は以下の通り。

1. メイクしてみる→「試す」をクリック

対象商品のページを開き、商品の下に表示される「試す」をクリック。

 

2. メイク方法を選ぶ

スマートフォンのカメラや写真アルバムと連携させ、メイク方法を選択。カメラをライブモードで利用し動画で体験する方法、もしくは写真を撮影してアップロードする方法、既存のモデルの写真を利用する方法の3つのメイク方法から選択する。ただし、動画によるライブモードはAmazonのモバイルサイト(一部のブラウザを除く)およびAmazonショッピングアプリのAndroid版のみでご利用可能。(iOS版のライブモードは現在不可)

 

3. カラーを試す

画面に顔が表示されたら、メイクアップアイテムを出来る。また、好みに合わせて、色の濃さの調整や、他のカラーを選択することも可能。試したカラーを確認し、気に入った商品は、Amazonでそのまま購入出来る。

 

6月5日時点で5つの化粧品会社(日本ロレアル、資生堂、カネボウ、コーセー、花王)の計18ブランド、890点以上のリップアイテムの各商品ページにおいて利用出来る。今後は、対象カテゴリー・ブランドをそれぞれ拡大していく予定だ。今後はより多くの商品をバーチャルで気軽に試せることで、メーカーとしては新規顧客をオンライン経由で獲得する機会向上にも繋がりそうだ。