Amazon、5つの商品カテゴリーで90%以上の市場シェアを獲得 | EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」
  • google+
  • follow us in feedly
トレンド
2018/06/08

Amazon、5つの商品カテゴリーで90%以上の市場シェアを獲得

米国ベンチャーキャピタルKleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)のMary Meeker氏とeコマースのデータ会社Jumpshotの調査報告書は、eコマースにおけるAmazonの更なる力強い成長を明らかにした。

Amazonは世界を圧倒している。2つの最近発表されたレポートによって、Amazonの勢力がどの程度なのか、具体的に示されている。

 

Kleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)のパートナーMary Meeker氏は、2018年5月30日付で発表したInternet Trendsの年次予測レポートにおいて、Amazonというたった一社のeコマースプレーヤーによる独占についてのMorgan Stanleyの調査を引用した。オンライン販売高が全体的に伸びるにつれ、Amazon のeコマース取引総額の市場シェアは、2013年の20%から2017年の28%に増加。一方で、Amazonを除く全企業のシェアは縮小した。

 

eコマース総流通総額-Amazon対その他企業

 

5月28日の週に発表された、オンラインでの消費者行動を追跡する分析プラットフォームJumpshotレポート(閲覧には登録が必要)は、Amazonが複数のカテゴリーにおいて、eコマース売上を独占していることを示している。Amazonは、2018年第1四半期において、家庭用修繕用具やスキンケア、電池、ゴルフ、キッチンやダイニング用品のオンライン購入で90%以上の市場シェアを占めた。

 

Jumpshotは、500の異なるeコマースストアとマーケットプレイスにおいて、1億台のデバイスから行われたオンライン購入を追跡し、Amazonが2018年の第1四半期に、電池のオンライン購入の97%の市場シェアを獲得したと報告している。同時に、キッチンやダイニング用品の購入は94%、家の修繕用具の購入は93%、ゴルフ関連商品の購入は92%、スキンケア製品の購入は91%の市場シェアを占めている。

 

つまり、Jumpshotが追跡したスキンケア製品の全てのオンライン購入のうち、TargetWalmartのような量販店と、SephoraUltaといった特化型店舗のオンラインサイトでの購入はわずか9%だったことを意味している。Amazonが残り全てを占めたのだ。

 

2018年第1四半期のAmazonの市場シェア

Amazonは、さまざまな商品カテゴリーの市場シェアを食い尽くしているだけでなく、その支配力を強めている。2017年第4四半期から2018年第1四半期までの成長を見ると、AmazonはJumpshotレポートのリストにある上図の7つの商品カテゴリー全てにおいてシェアを増加させた。Amazonの清掃用品の購入においては、2017年の第4四半期から2018年第1四半期までで市場シェアが13%上昇したことがわかった。

 

自社ブランドの状況

Jumpshotは、AmazonやWalmart、Macy’s、Targetの自社ブランド商品のコンバージョン(あるeコマースサイトの訪問者が実際に購入へつながった割合)についても調査をし、この分野でも圧倒的ではないものの、Amazonがリードしていることが判明した。

 

2018年の第1四半期に調査対象となったオンラインでの自社ブランドのコンバージョンにおけるAmazonのシェアは61%。一方、Walmart、Target、 Macy’sは合計で39%だった。

 

2018年第1四半期の自社ブランドのコンバージョンシェア

 

 

Jumpshotの調査結果によると、「Amazonの自社ブランドAmazonBasicsは、同社の自社ブランド製品の88%に相当する」とされる。

 

電子機器は、Amazonの自社ブランドのコンバージョンにおけるリードに大きく貢献した。電子機器以外の自社ブランド製品のコンバージョンでは、Amazonのシェアは61%から26%に低下。一方で、Walmart、Target、Macy’sは、3社合計で74%の自社ブランドコンバージョンのシェアを獲得している。

 

Jumpshotは次のように説明した。「電子機器のカテゴリーには、他の商品と比較して購入頻度が高く、購入数量も多いケーブルや充電式バッテリーなどの製品が含まれているため、Amazonは驚くべき売上を得ている。電子機器カテゴリーでの Amazonの売上は、Amazon自社ブランドが存在する他のどのカテゴリーよりもはるかに多く、Amazonと対抗可能な競合他社の売上をはるかに超えている。例えば、AmazonBasicsのケーブルの売上は、Ankerのケーブルを約3倍程度上回っている」。

 

一方、WalmartやMacy’s、Targetの自社ブランド商品の売上は、家庭用品や女性衣類のカテゴリーに集中している。2017年の第4四半期の、Walmartのオンラインでの自社ブランド売上の3分の1以上は、家庭用品のカテゴリーである。女性衣類は、Macy’sの自社ブランドコンバージョンの半分以上の割合を占めた。また、今年の第1四半期において、Targetの女性衣類と家庭用品の自社ブランドのコンバージョンの合計は、同社のeコマースにおける自社ブランドコンバージョン全体の39%。

 

第1四半期Walmart、Macy’s、Targetの自社ブランドのコンバージョン

「eコマースの成長は加速し続け、2017年には小売全体の売上高に対するeコマースのシェアが13%に達した」とMeeker氏はレポートで指摘する。また、小売業者はまだ自社ブランドや他のカテゴリーでチャンスがあるものの、日用品で競うのはとりわけ難しいことをJumpshotのデータは示している。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の5/31公開の記事を翻訳・補足したものです。