スウェーデンの大手ファッションブランドH&Mは、オンラインにてブランド服をディスカウント価格で販売する新プロジェクトを秘密裏に進めている。
現時点でそのプロジェクトは「P12」と名付けられ、2018年4月ごろに立ち上げ予定とのこと。
スウェーデンのビジネスウェブサイトBreakitのニュース速報によると、H&Mは新しいオンラインディスカウントストアでブランド服を販売するために、すでに約60社のファッションブランドと契約を交わしたとのこと。H&Mは、社内でその新プラットフォームのことを「流行の掘り出し物を見つけられるパラダイス」と表現している。
100人の従業員がオンラインディスカウントストアに従事
「P12」についてまだ何も認めておらず否定を続けているH&Mだが、Breakitによると、そのプロジェクトチームはストックホルム北部のとあるオフィスビルに配置され、約100人の従業員で構成されているという。
Breakitの創業者Stefan Lundell氏は、「H&Mがオンラインディスカウントストアを立ち上げるというニュースは、絶好のタイミングで来た」と言う。というのも、H&Mは第4四半期の売上が2%減という期待はずれの結果だったため、批判を浴びていたのだ。
新ファッションブランドArketの登場
前述の通りH&Mはこのニュースをまだ公表したくないようだが、H&Mの投資家向け広報部長Nils Vinge氏は、「H&Mはこのようなプロジェクトについて、立ち上げ前に言及することは決してない。我々は常に複数の新プロジェクトを進めており、最近ではファッションブランド「Arket」を立ち上げたばかりだ」と語った。この「Arket」とはH&Mの最新の小売ブランドで、2017年3月にヨーロッパ18か国で開店した。このブランドはArket独自の製品とH&M以外のブランドの両方を扱っているのが特徴で、本家H&Mよりもやや高めの価格設定になっている。
※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の1/8の記事を翻訳・補足したものです。