ECやオンライン販売が主流となった昨今、Zivameを始め、MyntraFyndなどのアパレルのECスタートアップのオムニチャネル化が加速している。オンライン販売にとどまらず実店舗の設置に積極的な企業ブランドが増えてきているのだ。店頭商品は店内に設置されたスクリーンでも閲覧が可能でブランド体験を重視したつくりとなっている。

 

「ファッション業界は急成長を遂げている分野の一つである一方、オンラインの浸透率はたったの2%にとどまっている」と話すのは、MyntraとJabongのCEO、Ananth Narayaan氏。

「ショッピングにおいてファッションの分野は、“触れて体験する事”が基本。購買者がオンラインでもファッションを体験できるように、実店舗とオンラインを繋げ、オムニチャネル化する事で、より多様な購買の場を創造できる。これは、オンラインファッション業界を拡大し、顧客層強化につながる重要なステップだ」と語る。

 

このようなオムニチャネルが必要となる理由には、扱う商品の特質にもある。ZivameのCEO、Shaleen Sinha氏によると、彼らの実店舗では女性客がランジェリーをのびのびと「体験」できるようにしているそうだ。

「データによると、未だに5人中4人の女性が自分のサイズに合わないランジェリーを着ているという。こうした女性に正しいサイズの物を着用する大切さを伝えて行くに当たり、次のステップとして見えてきたのが、商品を試着できるスタジオの設立だった」と言う。

 

こうした企業は、「触れて体験する」という言わば“アナログ”の体験に向かっていて、近年のデジタル化の波とは逆行して見える。

 

オンラインファッションプラットフォームFyndも、オムニチャネル店舗Fynd Storeをスタート。店舗内のスクリーンからも商品の購入が可能で、より多様な買い物を提供している。Fyndの副創設者Harsh Shah氏は、「未だに人々の実店舗への信用が高い中、オムニチャネルがブランドの価値を高める」と言う。そして、「オンラインの購買者が増加しているのにも拘らず、オフラインである実店舗が小売り全体の90%を占める理由は、実店舗での買い物にはオンラインストアに勝る体験があるからだ」と加えた。

 

顧客の中には、実際に商品を触れ、試着した後でないと購入しない人がいると言うSinha氏。「我々のスタジオを訪れた顧客の約80%は、その後もZivameとのオンライン上で繋がり続け、繰り返し購入をしている」

Zivameは全国に9店舗展開しており、年末までには100店舗に拡大予定。

 

一方、Amazonの後を追うMyntraは、実店舗1号店を構えるに当たり、“インドのシリコンバレー”と言われるバンガロールに注目。「AR(拡張現実)やVR(仮想現実)などの革新的なソフトウェアで、他にはない素晴らしいショッピング体験を実現していく」とNarayaan氏は語る。

 

※この記事はインドメディア「DNA India」の2/6の記事を翻訳・補足したものです。