中国のモバイルデータ分析会社Trustdataの「2016年中国生活サービスO2O報告」によると、2016年度、国内O2Oの売上高は約7291億元(約11.7兆円)、前年比64%増と大幅に拡大した。O2Oのサービス形態はデリバリーサービス、“到家サービス”(自宅で行ってもらえるネイル等のサービス)と“到店サービス(オンラインで予約して店に行くサービス))の主に3つの形態に派生してきている。

 

O2Oのプラットフォームの売上高を見ていくと、美团点评(共同購入をメインとしたサイト)が2,424億元(約3.9兆円)の売上高で1位。口碑(アリババが運営する出前注文などのO2Oプラットフォーム)が1,731億元(約2.8兆円)で2位。饿了吗(お腹すいた?という意味のオンラングルメ注文サイト)が700億元(約1.1兆円)で3位、百度(百度は百度出前、共同購入の百度糯米の2種類のO2Oサービスを提供)が300億元(約5,000億円)で4位となった。

 

O2Oの“到店サービス”の売上高は4,321億元、市場全体の58%を占めている。そのうち、美团点评と口碑はそれぞれ全体の41%と44%を占めている。

 

 

カテゴリ別に見ると最も伸びたのはデリバリーサービスである。売上高は1,524億元(約2.4兆円)で前年比2.32倍増となった。

 

そのほか、京東到家淘宝到家58到家のような“到家サービス”が勃興している。中国のオフライン市場は、飲食関連は3.5兆元(57.3兆円)、コンビニ・スーパーは2兆元(約32兆円)など、市場規模全体では11兆元(約180兆円)である。O2Oサービスがこれだけ伸びていても、まだインターネットの浸透率は10%に過ぎずまだまだ成長の余地が大きそうだ。

 

※当記事は中国メディア「Ebrun」の2/07公開の記事と2/08公開の記事を翻訳・補足したものです。