中国大手ソーシャルメディアWechatは「2017年wechat春節データ報告」を発表した。それによると、中国の旧正月の大晦日(1月28日)から2月2日までの春節期間、約460億個の“紅包(ホンパオ)”(お小遣い)のやり取りがされた。紅包(ホンパオ)はお祝い事などの時に、知人や親戚などに赤い包みの中にお金を入れて贈る伝統的な慣習。今では、Wechatと連携している決済サービスであるWechat Payを使ったやり取りが主に若年層では主流となっている。このトレンドは今年の春節でも大幅に伸び、460億個は前年比43.3%増を記録。やり取りの多くは沿岸部の都市部に集中しており、広東省は58.4億個で1位となり、江蘇省29.3億、山東省26.4億、河北省24.2億、浙江省24.2億個となった。

ユーザーについて、男性同士は32.4%、女性同士は25.5%、男性から女性へは24.6%、女性から男性へ“紅包”(お小遣い)を配るのは17.5%を占めている。

大晦日(1月28日)から新年初日(1月29日)までの2日間、Wechatのユーザー間のビデオ通話時間が総計21億分間に達している。そのうち、男性から女性にかけた無料ビデオ通話の通話時間は31%を占め、女性から男性にかけたビデオ通話時間は26%を占め、女性ユーザー同士は29%を占め、男性ユーザー同士は14%である。

また、800万人ユーザーは海外旅行をし、そのうち、中国香港、台湾、日本、アメリカは最も人気のある観光スポットとなっている。また、Wechat payが普及することによって、韓国、タイ、香港、日本、台湾ではWechat payが最も利用されている国となった。

ビデオ通話だけでなくWechatでもスタンプは人気。大晦日(1月28日)から2月2日までWechatユーザーは160億回表情スタンプを送り、そのうちの37%が27歳以下のユーザだ。一番人気のスタンオプは「鳥年大吉」(図3参照)である。

 

 

※当記事は中国メディア「Ebrun」の2/03公開の記事を翻訳・補足したものです。