中国電子商務研究センターのデータによると、2015年中国農村部オンラインショピングの取引高は3,530億元(5兆円)に達し、前年比96%増となった。農村部のインターネットユーザは5,659万人にのぼる。専門家によると、2016年、農村部のオンラインショッピング市場の取引高は4,600億円(7兆円)を超える可能性がある。一方で、農村部側からの流通を見てみよう。農作物の売上高は1,505億元(2兆円)であり、これによって、ネットショツプが118万店も増加した。その結果、中国全体でのオンライン取引の中での農作物の流通額の占める割合は2014年の3%から2015年には7%に増加した。2015年は果物が主な商品となっていたが、2016年は新鮮な野菜と肉の取引が増えている。

しかし、農村部のEC市場の切り開くことにはまだたくさんの問題を直面している。例えば、インターネットの普及率はまだ足りない。そして、農村への物流サービスは都市ほど便利ではない。さらに、農民はネットを利用するスキルもまだ熟練しておらず、ショッピング習慣も変え難い。その一方で、都市に出て仕事している労働者や学生達はインターネットの利便性を理解し、その流れを農村部に持ち帰ることによって、そのような問題の解決に貢献していくだろう。

 

※当記事は中国メディア「中国電子商取引研究センター」の10/11公開の記事と10/12公開の記事を翻訳・補足したものです。