Amazonは7月27日、2017年第2四半期(6月30日まで)の財務報告を発表した。売上高は前年同期比25%増の380億ドル(約4.2兆円)となり、順調な伸びを見せたものの、当期純利益は昨年の8.57億ドル(約950億円)から77%減の1.97億ドル(約218億円)となり、大幅に減少した。The Whole Foodsの買収や配送センターへの積極的な投資がかさんだためとみられる。

 

<参考>

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2017年第2四半期、売上は25%増も利益は77%減

Amazonが公表した財務報告によると、2017年第2四半期の売上高は380億ドル(約4.2兆円)で、前年同期の304億ドル(約3.4兆円)から約25%の増加をみせた。売上総利益から販売費と一般管理費を差し引いた営業利益は昨年同期の13億ドル(約1,440億円)から51%減の6.28億ドル(約695億円)にとどまった。

当期純利益は1.97億ドル(約218億円)で、昨年同期の8.57億ドル(約950億円)を大きく下回った。1株あたりの純利益も昨年の1.78ドルから大きく減少し、0.40ドルとなった。

Amazonで最大の利益を生み出しているAmazon Web Services(AWS)の純売上高は前年同期比42%増の41億ドル(約4,540億円)、営業利益は9.16億ドル(約1,015億円)だった。

▲Amazonが発表した2017年第2四半期の財務報告

 

<参考>

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Amazon CEOジェフ・ベゾスはAmazonの投資実績を強調

Amazonの創業者件CEOであるジェフ・ベゾス氏は、Amazonが行なった投資の成果を強調している。「我々のチームは謙虚に顧客第一主義を貫いています。ここ数ヶ月のうちに、AmazonはEcho Showを立ち上げ、すべてのEchoシリーズのデバイスに人工知能Alexaを搭載した通話・メッセージングサービスを導入しました。」と始まり、Amazon FreshPrime Nowエリアの拡大、30,000人の新規社員の採用、AWS(Amazon Web Services)の拡張、Prime Dayの成功などを成果として挙げている。

 

第3四半期の見通しでも、売上の上昇と利益の減少を予測

今回Amazonが発表した財務報告書では、第3四半期の見通しも公表している。売上高は392.5億ドル(約4.35兆円)から417.5億ドル(約4.63兆円)で、2016年第3四半期と比較すると20%〜28%の上昇を見込んでいる。

また、前年同期には5.75億ドル(約637億円)だった営業利益は、4億ドルの損失から3億ドルの利益になると予想している。

 

2017年第2四半期では、売上高の25%上昇という順調な結果を残しながら、The Whole Foodsの買収や配送センターの整備などで投資がかさみ、利益を77%減少させたAmazon。第3四半期でも利益の伸び率は低く予測されているが、売上は順調に伸びることが予想されている。多くの小売業者の売上が苦戦している中、Amazonの売上高の伸びはこれからも続く模様だ。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の7/28公開の記事を翻訳・補足したものです。